「ネットのカギ」は9980円、Cerevoから「Hackey」
CerevoはWebサービスと連携するカギ型スイッチ「Hackey(ハッキー)」の販売を開始した。“カギをひねる”動作でWebサービスやネット連動家電を動かせる。
Cerevoが2015年10月28日より販売を開始した「Hackey(ハッキー)」は、IEEE 802.11b/g/nによるインターネット接続機能を搭載、加えてさまざまなWebサービスを連携させるハブサービス「IFTTT」や「Zapier」などに対応しており、「カギをひねる」というアクションでさまざまなWebサービスを操作できる、いわば“ネットのカギ”だ。同社直販サイトでの価格は9980円(税別)。
「できることをシンプルに尽きつめた」というだけあって、機能的には非常にシンプル。「カギのひねる動作を、Webサービスのトリガーにする」「Webサービスからのアクションを受けてLEDを点灯させる」の2つだけとなる。
ポイントは動かせるWebサービスがメール送信など単一のサービスに限らないことだ。備えているIFTTTおよびZapierとの連携機能により、任意の対応Webサービスを自由に利用できるので、「ハッキーのカギを操作すると、用意しておいた自身のブログを更新する」「子どもが帰宅してハッキーのカギを操作すると、帰宅通知がメッセンジャーで送信される」といった使い方が可能だ。
Hackeyの鍵とシリンダーの組み合わせは1種類ではなく、複数種類が出荷される。「数千単位で購入すれば同じ鍵で動くモノがあるかもしれないが、緩いセキュリティだと考えてもらえれば」(岩佐氏)。また、シリンダーの取り付けには16mmパネルマウントが利用されており、ボタンや他のスイッチ類に交換することもできる(保証対象外)。
同社代表取締役の岩佐琢磨氏は「Hackeyで実現することはメールやいままでの技術で代用できるかもしれないが、インターネットへアクセスする物理的なモノ、いわば“インターネットの口”が目の前にある状況は面白いかもしれない」と、Hackeyの魅力を語る。
ヤフー「myThings」(関連記事)にも対応する予定になっており、2015年内にmyThingsへHackeyのチャンネルが開設される。myThingsは対応するサービスやデバイスを「チャンネル」として定義しており、チャンネル間の相互連携を設定できる。
ヤフーの椎野孝弘氏(スマートデバイス推進本部 アプリ開発室 本部長 テクニカルディレクター)はHackeyのmyThings対応によって、「出社してHackeyでカギ操作をするとEvernoteへ出勤が記録される」「カギ操作をすると、補充の必要な日用品をヤフーショッピングで購入する」といったWebサービスへのひも付けのほか、myThingsの家電連携機能により「Hackeyを操作すると、テレビのON/OFFを操作する」といった利用方法も可能になるなど、将来的な構想を含めたアイデアを紹介した。
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