需要計画ソリューション採用で、顧客満足度98.5%を目指す:製造IT導入事例
インフォアジャパンは、英Highland Spring Groupが同社の需要計画ソリューション「Infor Demand Planning」を採用したと発表した。同ソリューションの採用により、コスト削減や需要予測精度の2桁改善が期待される。
インフォアジャパンは2015年9月17日、同社の需要計画ソリューション「Infor Demand Planning」を、英国最大のボトル入り天然水製造販売メーカーのHighland Spring Groupが採用したと発表した。
Highland Spring Groupは、小売・貿易ビジネス市場のカスタマーサービス改善を目指し、サプライチェーン全体を最適化する包括的なS&OP戦略を策定してきた。今回、ビジネスの成長に合わせてカスタマーサービスを改善できるInfor Demand Planningの拡張性を評価し、その採用を決定した。
今後Highland Spring Groupでは、英国内の4カ所にInfor Demand Planningを展開する予定。同ソリューションの導入により、同社の製品の需要予測精度を2桁改善することで、カスタマーサービスを強化し、コスト削減を目指す。同時に、現在のパフォーマンスを基準として、主要顧客に対して最低でも98.5%の満足度を実現していくという。
また、Infor Demand Planningは、需要予測の精度を高めるだけでなく、リソースをより効果的に管理して、正確な予算を策定できる。そのため、Highland Spring GroupのS&OP戦略の支援に加え、需要計画を24カ月サイクルにシフトさせることで、商品需要増加に役立つ販促活動が決定できるようになるとしている。
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