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1分の1サイズのミニ四駆が走行、「デジタルツールほぼ使わずに完成」車両デザイン(2/2 ページ)

タミヤは、「ミニ四駆ジャパンカップ2015 チャンピオン決定戦」の会場で、32分の1サイズで販売されているミニ四駆「エアロ アバンテ」を1分の1サイズにした実車を披露した。外形寸法は全長4650×全幅2800×全高1440mmで、走行することもできる。

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ベース車両は「ワーゲンバギー」

 ボディはキャノピーがポリカーボネート製、ノーズコーンとリヤウイングは炭素繊維強化樹脂製で、ウレタン塗装によりエアロアバンテの外観を再現している。エンジンは排気量1.6l(リットル)の強制空冷水平対向4気筒エンジン、トランスミッションは前進4速、後退1速のマニュアルで、ベース車となった「フォルクスワーゲンバギー」のものを流用している。サスペンションはコイルとダンパーが一体となったコイルオーバー方式である。ホイールはKMCの「XD801 CRANK」で、カラーはクローム、ホイール径は22インチ。タイヤサイズは、295/30ZR22になる。

 開発期間は約6カ月。シャシー基盤の設計は「レーシングカー設計歴約30年」というカネコレーシングの金子眞佐一氏、動力系統は「日本を代表するドラッグレースメカニック」であるシェルビーの河内直人氏、エアロアバンテのボディはU-Aに所属する「立体造形歴20年のプロフェッショナル」の片桐浩治氏と「車体原型制作のスペシャリスト」の神山秀彦氏、塗装は「本プロジェクトのキーマン」であるプラネットアーツの内藤康人氏が担当した。最終的な車体組み立てでは、ミニ四駆であるエアロアバンテの基となったラジコンカー「アバンテ」の開発設計者であるタミヤの滝文人氏が監修している。

 塗装担当であるとともにプロジェクトを主導したプラネットアーツの内藤氏は、「ベース車両はあるものの、エンジンとエンジンマウント、車両前部のトーションバーを除いてほぼ全てを作り変えた。またボディについては、発泡スチロールを使った原型の制作から最終的な仕上げまでデジタルツールを使わずに作成した。現在の車両開発でデジタルツールを使わないことはほとんどないが、今回はほぼ手作業によって完成させた。きちんと走る実車にするのはかなり大変だったが、エアロアバンテのデザインを反映して、かなりかっこいい仕上がりになったと思う」と述べている。

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