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品質と操作性が向上した光造形方式3Dプリンタ「Form 2」国内販売へ:3Dプリンタニュース
米BRULE 日本支社は、米Formlabsが開発した光造形方式の卓上型3Dプリンタの新製品「Form 2」の国内販売を発表した。
米BRULE(ブルレー) 日本支社は、米Formlabsが開発した光造形方式の卓上型3Dプリンタの新製品「Form 2」の国内販売を発表した。販売価格(税別)は54万9800円で、出荷開始は2015年12月初旬を予定する。
Form 2は、前モデル「Form 1+」からレーザー出力を約50%増強(250mW)。さらに、スポットサイズを小さくしたことで、極めて細かな造形が可能になったという。また、レーザーを走査するガルバノミラーの大幅な見直しを行い、より細かな品質管理を実現し、信頼性を長期的に維持できるようになったとする。他にも、新たな剥離機構、レジンタンクの加熱、プリンタシャーシの密閉、レジン交換・管理の簡略化、タッチパネル操作&Wi-Fi対応などが図られている。
動画 「Form 2」の紹介ムービー(出典:Formlabs)
Form 2の本体サイズは350×330×520mmで、重さは13kg。最大造形サイズは145×145×175mmで、最小積層ピッチが25μm。レーザースポットサイズは140μmである。
同社は、Form 2を試作から製造まで可能なプロ仕様の3Dプリンタと位置付け、デザイン・設計、建築・土木、医療、教育・研究機関といった各種分野での利用を想定。日本国内で400台(初年度)の販売を見込んでいるという。
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