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現場の研磨作業を楽にすると業績が上向く研磨のスペシャリストがサポート(3/4 ページ)

スリーエム ジャパンは宮城県仙台市の東北工業大学 地域連携センターと協力し、東北地域の中小製造業が抱える課題解決に向け、同社の“研磨技術”の紹介を通じて作業工程の改善を支援する取り組みを開始した。それに合わせて東北工業大学で開催されたセミナーで、その具体的な取り組みと狙いについて取材した。

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研磨のスペシャリスト集団「研援隊」を結成

 とはいえキュービトロン II シリーズは研磨材製品である。どれほど製品の性能が高かったとしても、実際に手にとってその効果を実感してもらわなければ、現場に採用してもらうことは難しい。そこでスリーエムは実際の現場に足を運び、同社の研磨材製品の性能を直接伝える地域密着型の取り組みを2012年5月から開始した。それが研磨アドバイザー集団「3M 研援隊(以下、研援隊)」の結成だ。


現在全国で9人の研援隊メンバーが活動している(クリックで拡大)出典:スリーエムジャパン

 研援隊は研磨のスペシャリストとして、日本全国の製造現場を訪問。研磨作業に関するヒアリングや、キュービトロン II シリーズなどスリーエムの研磨材製品のデモンストレーションなどを通じて研磨作業の効率化による生産性の向上を提案している。現在は近畿、関東、九州、東北などの各地域で、合計9人のメンバーが活動している。東北地域の担当を務めるのは熊谷晶玄氏だ。


研援隊のメンバーで東北地域を担当している熊谷晶玄氏。東北地方出身で、座右の銘は「一球入魂」

 こうした研磨作業の効率改善をテーマに東北地域での研援隊の活動を加速させるスリーエムと、地域企業の支援を進める地域連携センター両者の「中小製造業の支援」という目的が一致。こうした背景で今回のスリーエムと地域連携センターの連携が実現した。

 地域連携センターの猪野氏は「宮城県内の中小製造業の比率は、食品、電子、金属・機械加工がそれぞれ約3分の1の割合。しかし地域連携センターは金属・機械加工を手掛ける中小製造業へのサポートが手薄だった部分もあった。こうした部分をスリーエムとの連携でサポートしていきたい」と語る。

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