1人1台「3Dスキャナ」の時代に!? 3万円を切るパーソナル3Dスキャナ年内発売予定:CEATEC 2015(3/3 ページ)
XYZプリンティングジャパンは「CEATEC JAPAN 2015」に出展。多機能パーソナル3Dプリンタやハンディ型3Dスキャナ、3Dペンなど、日本未発表の新製品ラインアップを多数展示した。
赤色のプロ向けモデルも登場!
その他、ダヴィンチ 1.0シリーズの新製品として、印刷品質が大幅に向上した「ダヴィンチ 1.0 Pro」と、これに3Dスキャナ機能とレーザー刻印機能(オプション)を搭載した「ダヴィンチ 1.0 Pro 3-in-1」の展示も行われていた。
両製品は、従来の「XYZWare」ではなく、Proシリーズ専用のソフトウェアを利用する。「より細かな積層ピッチが選択可能になり、パラメータ設定なども細かく行える。上級者の方が満足して利用できるモデルとなっている」(説明員)という。
ダヴィンチ 1.0 Pro 3-in-1に関しては、オプション品として用意されているレーザー刻印用モジュールを別途購入することで、レーザー刻印を利用できる。日本での販売予定や価格については未定。
なぜかロボットも
3Dプリンタメーカーである同社ブースになぜかロボットが……。このロボットの名前は「XYZ ロボット」。展示会場では、2足歩行やダンス、腕立て伏せなどのデモを披露していた。
18個のサーボモータ、赤外線距離センサーなどを搭載し、内部には「Arduino」が組み込まれているという。ロボットの操作は、コントローラー(Bluetooth接続)から直接行ったり、専用ソフトウェアで設定/プログラミングしたモーションを使い動作させたりできる。
「ロボット自体珍しいものではないが、当社としては3Dプリンタで外装パーツなどを自由に作ってもらいたいという狙いがある。3Dプリンタメーカーにしかできないロボットの楽しみ方を提供できればと思う。価格は現段階で未定だが、早ければ年内に販売を開始するかもしれない」(説明員)。なお、提供方式も組み立て式か完成品かなども決まっていないとのことだ。
国内未発表製品を多数披露した同社、担当者は今後の製品展開について次のように語る。「これまでは、それぞれのターゲットに向けた製品ラインアップを増やしてきた。2016年以降は、機能的な充実をさらに図っていく考えだ。Wi-Fi搭載モデルや、これまでの機能にレーザー刻印機能を加えて1つの製品に集約した3-in-1のようなモデルの投入。そして、周辺デバイスとして、3Dスキャナや3Dペン、ロボットを展開していく。3Dプリンタをより楽しんで使ってもらえる環境をこれまで以上に整備していきたい」(説明員)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 国内未発表の多機能パーソナル3Dプリンタや低価格3Dスキャナを展示
XYZプリンティングジャパンは「CEATEC JAPAN 2015」に出展し、日本未発表の新製品ラインアップを多数展示すると発表した。 - ソニー新事業から生まれた「wena wrist」――デザイン検証に3Dプリンタをフル活用
ソニーの新規事業創出プログラムから生まれたwena Projectは「CEATEC JAPAN 2015」に出展。アナログ腕時計のバンド部に電子マネー機能、通知機能、活動量計機能を搭載する「wena wrist」を展示した。 - ノズル径の異なる2つのヘッドで従来比3倍の造形速度を実現する3Dプリンタ
CGコミュニケーションズは「CEATEC JAPAN 2015」に出展。同社が販売代理店を務める英CEL Technologyのパーソナル3Dプリンタ「CEL Robox」の展示デモを行った。 - 3Dプリント、3Dスキャンに続く“第3の機能”を搭載するパーソナル3Dプリンタ
XYZprintingは、台湾・台北市で開催されている「COMPUTEX TAIPEI 2015」において、パーソナル3Dプリンタ「ダヴィンチ」シリーズ/「ダヴィンチ Jr.」シリーズの新製品の他、低価格な3Dスキャナや3Dペンなどを披露。注目は、3Dプリント、3Dスキャンに続く“第3の機能”だ。 - 「日本企業の3Dプリンタ参入を支援する体制が既にある」――XYZprinting会長が3Dプリンタ戦略を語る
今、パーソナル3Dプリンタ市場で勢いのある企業の1つが、新金宝グループ(New Kinpo Group)傘下のXYZprintingだろう。今回、新金宝グループのCEOとXYZprintingの会長を兼任する沈軾栄(サイモン・シェン)氏に、今後の製品戦略や3Dプリンタ市場の可能性、そして3Dプリンタ以外での展開について伺った。