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ソニー新事業から生まれた「wena wrist」――デザイン検証に3Dプリンタをフル活用CEATEC 2015

ソニーの新規事業創出プログラムから生まれたwena Projectは「CEATEC JAPAN 2015」に出展。アナログ腕時計のバンド部に電子マネー機能、通知機能、活動量計機能を搭載する「wena wrist」を展示した。

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 ソニーの新規事業創出プログラムから生まれたwena Projectは、2015年10月7〜10日までの期間、幕張メッセで開催されている「CEATEC JAPAN 2015」に出展。アナログ腕時計のバンド部に、FeliCaの電子マネー機能、光と振動による通知機能、歩数や消費カロリーを記録する活動量計機能を搭載する「wena wrist(ウェナ リスト)」を展示した。

Three HandsChronograph Three Handsモデル(左)とChronographモデル(右)。カラーはシルバー ※画像クリックで拡大表示

 wena wristは、クラウドファンディングで資金を募っており、現在、目標金額の1000万円を大幅に超える8874万8000円という多額の資金調達に成功。2016年3月以降、支援プランとして出資者(1710人)に対してwena wristが順次出荷される予定だ(達成額と出資者数は原稿執筆時点)。

 デザインは、ChronographとThree Handsの2モデル展開。カラーは、シルバーとプレミアムブラックが用意されている。

 展示ブースでは、最新の試作モデルを実際に手に取って触れることができる他、光造形方式の3Dプリンタで作成されたモックアップも披露されていた。

Three Handsモデル/プレミアムブラック(左)と光造形方式の3Dプリンタで作成されたモック(右)
Three Handsモデル/プレミアムブラック(左)と光造形方式の3Dプリンタで作成されたモックアップ(右) ※画像クリックで拡大表示

 同プロジェクトにおける3Dプリンタの活用について、説明員は「プロジェクトの立ち上げ以降、日常的に3Dプリンタを活用している。3Dプリンタによる試作は本当に数え切れないほど行った。特に、プロジェクトメンバーとデザイナーとで製品デザインの確認・検証を行う際に役立てている。社内やクリエイティブラウンジの3Dプリンタのおかげで、試作外注コストを掛けずにスピーディーに開発を行えている」と説明。

光造形方式の3Dプリンタで作成されたモック(1)光造形方式の3Dプリンタで作成されたモック(2) 光造形方式の3Dプリンタで作成されたモックアップ ※画像クリックで拡大表示

 現在、製品化に向けてデザインの微調整も進めているとのことで、「今回、CEATECで展示しているものから文字盤の視認性向上やベルト部分のRの付け方などの改善を行う予定だ」(説明員)という。

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