切削加工に必要な9つのモノと完成の喜びと、気まぐれでそっけないアイツ:ママさん設計者がやさしく教える「CNCフライス超入門」(6)(2/6 ページ)
ファブレスメーカーのママさん設計者がCNCフライスの特長や魅力、使い方を分かりやすく解説する連載。第6回はいよいよ最終回! 必要な物をそろえて、いよいよ切削加工の本番へ。完成品はもちろんネコさまにチェックしていただく。
7.集じん機
集じん機は必ず準備しましょう。集じん機といっても大それたものではなく、このようなサイクロン式のハンディークリーナーで十分です(図5)。
特にケミカルウッドの切削では削りクズが粉末と化して飛散するので、切削の合間にたまった削りクズを吸い取ってあげます。
さらに効果的に削りクズを始末したい場合には、「集じん機作成キット」というものがあります。ハンディークリーナでのお掃除が面倒に感じたら、取り付けを検討してみるといいかもしれません。
作業中は部屋の換気はしっかりと行ってくださいね。それから、粉じんを吸い込まないためにマスクの着用をオススメします。
そしてCNCフライスにも、粉じんの飛散を抑えるために囲いを作っておきます(図6)。舞い上がる粉じんを抑えるには、さらに上からビニールなどで覆うと効果的です。
これはあり合わせなので色気なんか全くありませんが……、MDF板や塩ビ板などでカッコよく自作する方も時々いらっしゃいます。そんな快適な作業のためのひと工夫も、モノづくりの楽しさの1つかな……と思います。
機械の裏にも粉じんがたまるので、お掃除がしやすいように板を敷いています(図7)。
ちなみにオリジナルマインドでも機種によってこのような安全カバーのオプションが用意されていて、これによって削りクズの飛散をかなり抑えることが可能です(図8、9)。
8.測定具(ノギス)
出来上がりの寸法を確認するためにノギスなど測定具を用意します(図10)。
9.耐水ペーパー
耐水ペーパー(図11)はバリ取りや肌目を整える仕上げに使います。
荒いものから細かいものまで(320番くらいから1000番くらいまで)数種類用意しておくとよいでしょう。必要に応じて使い分けます。
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