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MATLABコード実行高速化、SimulinkのUIも強化された「MATLAB/Simulink Release 2015b」:モデルベース開発
MathWorks Japanがモデルベース開発環境「MATLAB/Simulink」の最新バージョン、「Release 2015b」の提供を開始した。
MathWorks Japanは2015年9月10日、モデルベース開発環境「MATLAB/Simulink」の最新バージョン「Release 2015b」の提供を開始した。
同社はMATLAB/Simulinkについて年2回のバージョンアップを定期的に行っており、今回のリリースもこの一環。最新バージョンの2015bでは、各種バグフィックスの他、MATLABコードを高速実行する新しい実行エンジンや、カーソルや測定を使用した信号表示およびデバッグのためのスコープの新しいユーザーインタフェース(Simulink)など、83製品のアップデートが行われている。
MATLABはコード実行を高速化する新しい実行エンジンを実装した他、アドオンエクスプローラーを利用することでアドオンをMathWorksおよびユーザーコミュニティーから検索/インストール可能となり、iOS/Raspberry Pi 2などのハードウェアサポートも行われた。
SimulinkはScopeブロックの新しいユーザーインタフェースが導入され、同時にブロック名と信号名の多言語対応、ブロックパラメーターとワークスペース変数の随時調整、再利用可能なプロジェクトコンポーネントの作成機能などが追加された。信号処理については波形生成が拡張されており、新しい解析および可視化機能も導入されている。
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