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「体得する」のが一番! おもちゃのクルマで実験して学ぶCAE技術技術者教育事例(3/3 ページ)

セイコー化工機では、CAE技術者の養成課程で自作装置とモデルを使った実験を実施している。実験の測定値と解析を比較することで、よりCAEを「体得」できるようになるという。

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CAEを「体得」することの重要さ

 モデルを使った実験で得られた効果として、藤原氏は「CAEソフトの使用方法の習得できる他、実測と解析の合わせ込みを体験することで、工夫すれば精度が上がることを体得できる」と説明した。同氏のもくろみ通り、体得することによって解析結果に自信が持てるようになり、解析が実務で利用可能になったという。

 副次的に得られた効果として、「指導」という名目で藤原氏自身の学びの場になっている他、上司・経営層へのCAE認知度が高まったことも挙げた。「認知度向上のおかげで、『ANSYS HPC』のライセンス増設も通った」(藤原氏)と、若手教育の活動を通じて得られるものは多いと述べた。

 藤原氏は最後に「後進育成は責務。これからも若い人材が意欲的にCAEに取り組めるよう手を尽くしたい」と話し、ANSYSのライセンス増強なども進めていくと、CAE教育と社内のCAE普及に対する意気込みを語った。

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