ディーラー業務管理システムで3社が協業開始:製造IT導入事例
プライスウォーターハウスクーパースは、日本マイクロソフト、Annataと協業し、Annataのディーラー業務管理システム製品「Dynamics IDMS」の日本展開サービスを開始した。
プライスウォーターハウスクーパース(PwC)は2015年8月20日、日本マイクロソフト、Annataと協業し、Annataのディーラー業務管理システム(DMS: Dealer Management System)製品「Dynamics IDMS」の日本展開サービスを開始した。3社は自動車・産業機械業界を対象に、DMS領域の課題抽出から導入・定着まで一貫したサービスを提供する。
PwCはDMSを活用した営業力強化・業務効率化など、課題解決のコンサルティングサービスを提供している。多数の国内・海外企業へのコンサルティングから蓄積したノウハウを基に、DMS領域におけるグローバルでの業務標準化や情報可視化を総合的に支援。海外現地法人へのDMS導入サービスも提供する。マイクロソフトは、「Microsoft Dynamics AX」の最新バージョンと先進技術の製品・サービスを、Annataは独立系ソフトウェアベンダー製品「Dynamics IDMS」に加え、技術的なサポートをする。
同サービスでは、車両本体の基本情報管理機能、部品やオプション品の販売・在庫管理機能、アフターサービスを含めた車両本体をベースとした履歴情報管理機能を保有できる。これによって定期メンテナンスや部品交換タイミングなどの把握と販売計画の立案も可能になる。
3社は、DMS領域におけるセミナー開催などの共同マーケティング活動も展開する。第1弾として、2015年10月に東京都内で自動車・産業機械業界の販売部門、IT責任者を対象に、グローバル管理基盤強化に関するセミナーを開催する予定だ。
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