成形工程を全電動化した、超小物製品用射出成形機を発売:FAニュース
ソディックは、「V-LINE 直圧全電動 超小物製品用 射出成形機」の「mm03」を2015年9月1日に発売する。可塑化工程と射出工程を分業化できる独自のV-LINE 射出可塑化機構を搭載し、安定した計量・射出を可能にした。
ソディックは2015年8月19日、「V-LINE 直圧全電動 超小物製品用 射出成形機」の「mm03(Mini/Micro Mold 03)」を同年9月1日に発売すると発表した。主に、機械要素・機構・外内装などのメカニカル小物部品成形市場に向ける。
mm03は、汎用性のあるギアやワッシャなどの機械要素部品・機構部品、外内装部品などのさらに広い分野・範囲の超小物部品成形が可能な射出成形機となる。可塑化工程と射出工程を分業化できる独自のV-LINE 射出可塑化機構を搭載し、安定した計量・射出を可能にした。
また、正確で再現性の高い成形ができる直圧型締機構を採用。型開閉装置は、軌道再現性の高いLMガイドとセンター駆動により、固定プラテン/可動プラテンの高い平行精度と、可動プラテンの高い真直移動精度を備えた。逆止を除いた成形工程は、従来の電動ハイブリッド式から全電動化。複数の機体間の機差が小さくなるため、機体間の互換性が高まり、生産計画の自由度が向上するという。
さらに、型締部に新開発のパラレルリンク機構を採用したことで、短時間での型締・圧抜き工程が可能。タイバーレスのため、金型周りの作業性が向上し、段取り時間も短縮できる。
プラテン寸法はW275×L250mm、最大射出速度は秒速240mm、最大射出圧力は180MPa。同社横型10t機に比べて約17%省スペース化し、設備台数の増設も容易だという。価格は930万円(税別)で、射出成形機の国内生産拠点である加賀事業所で生産し、年間60台の生産を目指すとしている。
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