新しい「Choregraphe」と「Pepper」は何が変わった？：Pepperで始めるロボットプログラミング（4）（2/4 ページ）
Pepperの一般販売開始に伴い「Choregraphe」もバージョンアップした。Pepper本体についてもマイナーチェンジが行われているので、新旧ChoregrapheとPepperの差異、互換性について紹介する。
新型Pepperは「頭」が良くなった
新旧のPepper本体では、ハードウェア仕様にも違いがある。
最も大きな変更は、内蔵コンピュータの性能が向上したことだ。どちらもCPUはIntelのAtomであるが、旧型がSilverthorneコアのZ530（1コア/1.6GHz）であったのに対し、新型ではBay TrailコアのE3845（4コア/1.91GHz）が採用されている。同じAtomブランドのCPUとはいえ、両者の発売時期には5年もの差があり、性能は段違いだ。
処理速度が向上したことでどんなメリットがあるのかというと、例えば音声認識で利用する「Speech Reco.」ボックスでは、認識までに要する時間が短縮された。Pepperがすぐに返事をしてくれれば、会話がよりスムーズなものになるだろう。
ちなみにPepperは、頭部の交換が可能なように設計されている。PepperのCPUはこの頭部に内蔵されているので、将来、より高速なCPUが採用されたときでも、頭部を交換する“アンパンマン方式”でPepperをアップグレードできるだろう（編注：デベロッパー先行モデルを対象としたCPUアップグレードプログラムの提供が告知されている）。
外部から見て分かりやすい変化としては、肩の付け根部分の違いがあげられる。変更された理由は不明だが、新型と旧型とを見分けるには最も簡単なポイントだろう。新型で関節部分のカバーが短くなり、タンクトップ風の見た目となっている。
足元に赤外線センサーが追加されているのも、外観で分かる変更点の1つだ。旧型Pepperでは、前方/左側面/右側面にレーザーセンサー、前方/後方に超音波センサーが搭載されていたが、左前/右前の2カ所に赤外線センサーを追加。より確実に周辺の検知ができるようになった。
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