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“日本のモノ作り”を世界へ、DMMがスタートアップ支援の新事業DMM.make

DMM.comがハードウェスタートアップの企画製造した製品を、一般商品として流通させるための支援事業「DMM.make SELECTION」を開始する。海外拠点も設け、海外での製品販売も支援する。

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 DMM.comがハードウェスタートアップの企画製造した製品を、一般商品として流通させる支援事業「DMM.make SELECTION」を開始する。

 製品展開プランや各種認証取得、販売店への取扱交渉など「商流を拡大する戦略」(DMM.com アライアンスプロデューサー 坂口秀之氏)をスタートアップ企業へ提供する。

 同社が提供する「DMM.make 3Dプリント」と「DMM.make AKIBA」は製品企画と試作開発、2015年8月に開始した「DMM.make STORE」は販売の機能を担っており、開始した「DMM.make SELECTION」はこれらをつなぐ製造と販売をつなぐ販売代理店的な機能でハードウェアスタートアップを事業面からサポートする。販売先はDMM.make STOREにとどまらず、大手EC販社や法人取引など、製品と企業に合わせた柔軟な対応を行う。

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DMM.make SELECTIONは電動バイク「zecOO」の販売支援も行う
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DMM.comのハードウェアスタートアップ支援

 「ハッカソンやクラウドファンディングで成功しても、一般販売では求められる要素が多く、それが小規模なスタートアップ企業には負担となる。一般販売に向けての基本情報を提供するとともに、基本戦略を共同で立案することで“次のフェーズ”の活動を支援する」(坂口氏)

 ハードウェアスタートアップを事業(流通)面から支援する取り組みは米Amazonの「Amazon Launchpad」など既に存在するが、DMM.make SELECTIONでは企画や試作段階からスタートアップ企業と共同で取り組む他、DMM.make STOREでの販売に限定されるが受注販売への対応を行い、さらには海外展開の支援も行う。

 海外展開支援については、本事業のために開設した海外拠点がハードウェアスタートアップの開発した製品の在庫管理や営業活動、必要であれば現地での諸認可申請などを行うことで、“日本のモノ作り”を容易に世界展開することを可能とする。現時点で明らかにされている海外拠点はサンフランシスコ、ベルリン、インドの3カ所だ。

 電動バイク「zecOO」(ゼクウ・モーターズ)やポータブル3Dプリンタ「Moo-del nano」(アイツーアイ技研)、音楽キーボードに変身するiPadケース「C.24 KEYBOARD」(Miselu inc)などがDMM.make SELECTIONによる支援を受けての販売活動を開始する他、業務用ディフューザー「ZaaZ 3」では本体を売るだけではなく調香師による匂いの特注や、匂いを使ったPR企画の立案といったきめの細かな支援も行われる。

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「リソースの限られているスタートアップにとって販売支援は大きな助けになる」とは、zecOOのデザインを担当したznug designの根津孝太氏
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アイツーアイ技研のポータブル3Dプリンタ「Moo-del nano」。組み立てキットはDMM.make SELECTIONの支援を受け、DMM.make STOREで販売し、完成品は「ニンジャボット」ブランドで三豊工業より販売する

 DMM.make SELECTIONは製品単位での申し込みとなり、Webフォームより製品概要や連絡先などを入力し、その後にDMM.comがどのような形で支援できるかを申し込み企業と相談してゆく形となる。

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