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「欲しいものがロボットだった」DMM.comが狙うロボット新市場創造インタビュー(1/2 ページ)

DMM.comが開始したロボット販売事業「DMM.make ROBOTS」では、「Palmi」や「Robi」などのロボットを販売する。「予想以上の手応えだ」という同社に、“ロボット販売プラットフォーム”の勝算を尋ねた。

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 2015年1月に「DMM.make ROBOTS」としてロボット事業への参入を発表し、同年4月より予約受付を開始したDMM.com。販売およびプロモーションのプラットフォームを指向し、当面は富士ソフト「Palmi」やデアゴスティーニ・ジャパン「Robi(組み立て代行バージョン)」などの販売を通じ、「2015年売り上げ30億円」を目標として掲げる。

 「本格的なプロモーションはまだ始めていないが、予想以上の手応えだ」という同社に、“ロボット販売プラットフォーム”の勝算を尋ねた。

30万円のロボット、販売好調

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DMM.com ロボット事業部 事業部長 岡本康広氏

 「4月1日より予約受付を開始し、プロモーションもほとんどしてない状態ですが、予想以上の予約をいただいています」――手応えをそう語るのは、DMM.comにてロボット事業部 事業部長を務める岡本康広氏だ。

 2015年4月1日より予約受付を開始したのは、富士ソフト「Palmi」、ユカイ工学「BOCCO」、プレンプロジェクト「PLEN.D」、デアゴスティーニ・ジャパン「Robi(組み立て代行バージョン)」の4体(ロボットゆうえんち「プリメイドAI」は8月より予約受付)だが、中でもPaimiとRobiの人気が高い。

 PalmiとRobiはいずれも会話をはじめとしたコミュニケーション能力を持つロボットであり、決して安価ではないが(Palmiは29万8000円、Robiは19万8000円、いずれも税別)、比較的年齢の高い層からの予約が多いことから、岡本氏は「年配層に向けた、コミュニケーションを取れる愛玩ロボット」の需要が発見できたと話す

 「ロボットの販売ということで、ロボット愛好家からの需要――嗜好品的な需要――が先に来ると思っていたが、嗜好品ではなく、日常的な需要、ロボットにコミュニケーションの相手を求める需要が存在してたことは大きな発見でした」(岡本氏)

 DMM.make ROBOTSでは「新しい日常が、やってきた」をキャッチフレーズに、ロボットについて機能や性能ではなく、“日常の生活シーンにロボットがいることの楽しさ”を訴求している。その訴求方法が功を奏した格好だ。

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DMM.make ROBOTSのトップページ

 DMM.make ROBOTSが第一弾として販売する5体のロボットの選定については、DMM.comの持っている会員への販売力、ユーザーへのリーチを生かそうとした結果だという。ただ、DMM.make ROBOTSの発表以来、DMM.com会員以外からの関心も多く集まり、そこは予想外だったともいう。

 製品(ロボット)を提供するベンダーには、「作るから売るまでを一貫提供するプラットフォームとして、魅力を感じてもらいたいです」と岡本氏は話す。DMM.make ROBOTSの立ち上げに際して市場調査をした際、岡本氏は「一般向けロボットの開発製造を行うベンダーはごく一部を除いて、一般コンシューマへの販売力が弱い」と感じており、販売窓口とプロモーションに加えて、在庫負担など販売に対する助力もDMM.comが行うことで、ベンダーの負担を減らす施策が取れると考えた。

 そうした販売に関する負担軽減だけではなく、今後はDMM.Makeと連動する形で、ロボット開発ベンダーに対して、技術面・資金面を含めた支援も行える体制を整えていく考えだ。「ベンダー支援プログラム的な大掛かりな動きをすぐに始めることはできませんが、将来的には着手できたらいいと考えています」(岡本氏)

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DMM.make ROBOTSではロボットベンダーのみならず、ロボット技術を要する企業との協業も模索している

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