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オープンソースの無償3D CAD「FreeCAD」を使ってみた無償3D CADレビュー(6/6 ページ)

ユーザー登録不要の無償CAD「FreeCAD」はモデリング以外の機能も盛りだくさん。一度覚えたら、今後のモノづくりの世界がぐっと広がること請け合いだ。今回はモデリング機能の一部を紹介する。

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「Part Design」と違う、「Part」

 なお、ロフトやスイープは別のワークベンチ「Part」(「Part Design」ではない)のサーフェスモデル機能の中にあった。ワークベンチは画面上部「表示」→「ワークベンチ」で随時切り替えできる。


ワークベンチ「Part」のアイコン:画像中央、青っぽいアイコン群がサーフェスモデリングの機能

 以下画像はロフトのデータだが、スケッチは別途、Part Designのワークベンチにあるスケッチ機能で作っておく必要がある。


ロフトの作成


ロフト形状を作るためのスケッチ

 このワークベンチではプリミティブ(基本立体)の配置もできる。


プリミティブを組み合わせたモデル

フィーチャの管理のされかた

 FreeCADのフィーチャ履歴管理はコンボビューの「モデル」を利用する。フィーチャツリーというより、ヒストリーツリーという表現が適当だ。「モデル」の「ラベルと属性」欄には、「フィーチャを作成した時点での形状」が逐一記録されている。最後のフィーチャ(画像ではPad)は最新の形状であり、それ以前の形状は自動的に非表示になる。


コンボビューのモデルに注目:Padなどフィーチャ要素の下には基になったスケッチが関連付けられている

 このように言葉で説明するとよく分からない感じだが……、要は、非表示になっているフィーチャを全部表示すると、これまでの作成過程の形状が全部出てきて、ごちゃ混ぜ状態になってしまう。


全部表示させると……

 形状を参照してフィーチャを作っていなければ、過去のフィーチャをさっくり消してもエラーは起こらない。


履歴は必要なければ消してしまってもよい

表示状態のコントロール

 モデルのシェーディングの色はプロパティ欄「Shape…」から変更できる。


色の変更

 シェーディングの稜線の表示・非表示、ワイヤフレーム表示は、画面上部タスクバー「表示」→「描画スタイル」から選択可能だ。


表示のコントロール

一応、アセンブリは作れる

 ワークベンチを追加しなくても、一応アセンブリは作れる。複数パーツを作成、あるいはインポートで呼び出し、コンボビュー下のプロパティ枠、位置情報(Position)の座標をコントロールすることでアセンブリのような表示にできる。


画面左のプロパティの値を調整する

 アセンブリデータの読み出しも可能だ。この場合もプロパティ欄で位置調整が可能だ。


アセンブリのインポートデータ

 今回紹介したのはFreeCADのモデリング機能のごく一部だ。興味がわいた方はぜひ一度ダウンロードして、いろいろ機能を探索してみてほしい。FreeCADのWikiやユーザーのレビューブログなどが参考になるだろう。

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