天津工場にロボット自動化システムを導入、システムソリューションを強化:工場ニュース
DMG森精機は、中国の天津工場に横形マシニングセンタ「NHC 6300」のロボット自動化システムを導入した。24時間稼働や省人化が可能で、生産性の向上を通じて高い収益性と投資効果が見込めるという。
DMG森精機は2015年8月4日、中国の天津工場に横形マシニングセンタ「NHC 6300」のロボット自動化システムを導入したと発表した。
中国では近年、人件費・物流費高騰のため、生産性が高く、投資価値のある製品が求められている。そのため同社では、機械単体だけでなく、生産性を高める自動化システムと機械を提案するシステムソリューションに取り組んでいる。
今回同社では、中国市場でのシステムソリューションを強化するため、新たにNHC 6300のロボット自動化システムを天津工場に導入。同システムは24時間稼働や省人化が可能で、生産性の向上を通じて高い収益性と投資効果が見込めるという。
また、天津工場では、自動化による自社の生産効率向上と同時に、生産に使用されている設備機の一例として、NHC 6300のロボット自動化システムの他に、「NHX 10000」のLPP(リニアパレットプール)システム、大型5軸加工機「DMC 340 U」のパレットチェンジャ仕様も公開している。
今後同社では、ユーザーの加工ワークに適したシステムと、導入後の効果やアフターサービスまでを含めたトータルソリューションを提案していくとしている。
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