大幅改良の「レクサスLX」が国内初導入、価格は1100万円:車両デザイン(1/2 ページ)
トヨタ自動車は、高級車ブランドレクサスのフラッグシップSUVである「レクサスLX」を国内市場に初導入する。米国市場向けのレクサスLXも、フロントフェイスのスピンドルグリルを一体デザインにするなどの外観変更を含めた大幅な改良を発表したばかりで、国内導入するのはこの大幅改良モデルとなる。税込み価格は1100万円。
トヨタ自動車は2015年8月20日、高級車ブランドレクサスのフラッグシップSUVである「レクサスLX」を国内市場に初導入する。レクサスLXは、フロントフェイスのスピンドルグリルを一体デザインにするなどの外観変更を含めた大幅な改良を発表したばかり(関連記事:「レクサスLX」のスピンドルグリルが一体に、中棒が取れた)。同年9月14日から国内販売を始めるのはこの大幅改良モデルで、3列シートの8人乗り車両となる。税込み価格は1100万円。月間販売目標台数は50台。
レクサスLXは、1996年にレクサスブランド初のSUVとして北米で発売されて以来、北米や中近東、ロシアを中心に海外で販売されてきた。国内で販売されているレクサスブランドのSUVは、かつては中型の「レクサスRX」だけだったが、2014年7月に小型の「レクサスNX」が追加されており、今回のレクサスLXで3車種目となる。なお、米国では、レクサスRXとレクサスLXの中間に位置する「レクサスGX」も販売されている。
ロア部を大胆に厚くした安定感のあるフロントビュー、伸びやかで厚みのあるダイナミックなアンダーボディを強調するサイドビュー、そして力強いスタンスと洗練された造形のリヤビューなど、本格SUVとしての力強さとフラッグシップとしてのラグジュアリー感を表現した外観が特徴となる。
また、フロントフェイスのスピンドルグリルは、従来モデルではバンパー部分で上下に分かれるデザインとなっていたが、国内販売する大幅改良モデルではバンパーで上下に分かれない一体デザインとなった。「プロテクター形状をほうふつとさせるグリル下端部や、フードから勢いよく突き出すようにグリルフレームと一体となった硬質な面状のグリルインナーバーなど、スピンドルグリルは力強さと洗練さを兼ね備えており、進化し続けるレクサスを象徴している」(同社)という。
この他、LEDシーケンシャルターンシグナルランプをレクサスブランドで初採用した。ターンシグナルが流れるように点灯するので、右左折時の注意喚起を高めるとともに先進性の演出も可能だ。
内装は、機能性に配慮しながら、金属、革、本木目と異なる素材のコントラストを際立たせることで、上質感を演出している。水平基調のインストルメントパネルにより、車両の姿勢状態を容易に把握できるなど、本格SUVとしての基本性能も確保した。
レクサスLXのエンジンは排気量5.7l(リットル)のV型8気筒エンジンだ。トランスミッションは8速ATを組み合わせる。ギア比可変ステアリングの「VGRS」や、CUSTOMIZEモード搭載のドライブモードセレクト、車高の制御が可能な「4-Wheel AHC」や減衰力の制御が可能な「AVS」といったサスペンションシステムなどを採用。ステアリング操作のみで極低速走行が可能な「クロールコントロール」と、トラクションやブレーキを最適制御し四輪駆動性能を高める「マルチテレインセレクト」はオフロード走行時に役立つ。
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