ニュース
ACサーボドライブに高トルクのダイレクトドライブモータを追加:FAニュース
安川電機は、ACサーボドライブ「Σ-7」シリーズに、ダイレクトドライブモータ「SGM7Dモデル」を追加した。磁気バイアス方式を採用し、瞬時最大トルク4〜400N・mを可能にしている。
安川電機は2015年7月23日、ACサーボドライブ「Σ-7(シグマ・セブン)」シリーズに、ダイレクトドライブモータ「SGM7Dモデル」とそれを駆動するためのサーボパック「SGD7Sモデル」(FT82仕様/FT83仕様)を追加したと発表した。
SGM7Dモデルは、磁気回路のステータコアの間に高磁力の希土類永久磁石を挟んだ磁気バイアス方式を採用。これにより、瞬時最大トルク4〜400N・mを可能にしている。また、24ビットシリアルエンコーダを搭載したことで、装置の高精度化に対応できる。
さらに、リラクタンス形同期モータ方式やアウターロータ構造により、発熱を低く抑えた。軸振れ・面振れの高機械精度にも標準的に対応し、使いやすさも向上している。
主な用途は、半導体・液晶・メディアタッチパネル・太陽電池の製造装置、ラベル印刷機、電子部品実装装置などで、価格はオープン。2015年7月21日に販売を開始し、2016年度には8400台の販売を目指すとしている。
FAメルマガ 登録募集中!
MONOist FAフォーラムのメールマガジンの配信を2014年7月よりスタートしました。FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。
ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 安川電機、“究極の性能”目指したモーションコントロール新製品
安川電機がACサーボドライブ新シリーズ「Σ-7」とマシンコントローラ「MP3300」などモーションコントロール新製品を発表。近年の外部環境の変化に適応させた装置性能と付加価値を用意、いま現在で盛り込める“究極の性能”を目指したという。 - 「町工場にもロボットが普及していく」〜産業用ロボット世界シェアNo.1の安川電機(後編)
産業用ロボットの雄、安川電機は産業用ロボットを中核としつつ、単能工型から多能工型への転換を図り、サービス業にまでロボットを普及させる。 - 太陽光発電を改善する、新材料でパワコンの効率98%以上へ
安川電機が、小型かつ高効率なパワーコンディショナー(パワコン)を試作した。シリコン(Si)パワー半導体を用いた従来品に対して、体積を2分の1以下に抑え、実用域での変換効率を98.2%に高めた。このような改善が可能になったのは、窒化ガリウム(GaN)パワー半導体を採用したためだという。 - 「町工場にもロボットが普及していく」〜産業用ロボット世界シェアNo.1の安川電機(後編)
産業用ロボットの雄、安川電機は産業用ロボットを中核としつつ、単能工型から多能工型への転換を図り、サービス業にまでロボットを普及させる。 - 「ロボット大国だとは全く思っていない」〜産業用ロボット世界シェアNo.1の安川電機(前編)
日本は産業用ロボットの出荷台数・稼働台数で世界一を誇る。一番多く作って、一番多く使っているのだ。自動車の大量生産を追い風に、1970年代後半、国内で初めてオール電気式の産業用ロボットを発売し、今なおロボット開発に情熱を注ぎ続ける安川電機に、産業用ロボット市場の動向について伺った。