安川電機、“究極の性能”目指したモーションコントロール新製品:FAニュース SCF2013(1/2 ページ)
安川電機がACサーボドライブ新シリーズ「Σ-7」とマシンコントローラ「MP3300」などモーションコントロール新製品を発表。近年の外部環境の変化に適応させた装置性能と付加価値を用意、いま現在で盛り込める“究極の性能”を目指したという。
安川電機は2013年10月31日、モーションコントロール新製品としてACサーボドライブ新シリーズ「Σ-7」とマシンコントローラ「MP3300」を発表した。両製品ともに同年11月21日から販売を開始する。価格はオープン。
Σシリーズは、1992年に同社が業界に先駆けて市場投入したオールデジタルサーボ製品。1997年に「Σ-IIシリーズ」、2002年に「Σ-IIIシリーズ」、そして2007年に現行モデルとなる「Σ-Vシリーズ」をリリースするなど、市場ニーズの変化に合わせて進化させてきた。
同社取締役 常務執行役員 モーションコントロール事業部長の小笠原浩氏は「Σシリーズのリリースはこれまで5年ごとだったのが、今回の新製品は約7年かかっている。リーマンショックの影響、レアアースの高騰など、市場投入が遅れた理由はさまざまだが、その分、近年の外部環境の変化に適応させた“装置性能”と“付加価値”を用意した。コンセプトは『世界No.1の圧倒的な実力』。いま現在で盛り込める“究極の性能”を目指した」と新製品を説明する。
Σシリーズは、半導体・液晶製造装置や電子部品実装機、工作機械・金属加工機、ロボットなど産業用機械向けのモーションコントロール製品。これら業界の市場背景・変化について小笠原氏は、「半導体・電子部品はTVやPCといった高額製品向けから、スマホやタブレットなどコスト意識の高い製品向けへシフトしている。部品が安いといっても小型化/高機能化/生産性向上など、要求はより厳しくなっている」と指摘し、装置性能へのニーズとして「高精度化」「高速化」「小型化、省配線」をキーワードに挙げる。
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