ニュース
2017年は「青色」のクルマが流行? デジタル社会の影響で知的なカラーに伸び:車両デザイン(2/2 ページ)
自動車向け塗料を扱う化学メーカーBASFが、自動車カラートレンド予測説明会を開催。アジア太平洋地域においては「青」の勢いが加速するという。
よく見ると奥が深いカラーの世界
「青」とひとくくりに言っても、発色や質感、色の濃さはさまざまだ。松原氏が今回、見どころに挙げた2色の青を近くで見ると、同じ青でもかなり印象が異なることが分かる。
テーマ「LIVE FOR TODAY」枠の「Blue Crayon」という青(左)。彩度も明るく、光が当たらない場所でもしっかり発色するように作られている。テーマ「BASICALLY」枠の「Heraldic Blue」という青は、細かいパール顔料が含まれており、滑らかな光を放つ(右)(クリックで拡大)
他にも、マット感の強いイエローや、光を当てると青色に見えるグレーなどの新色が展示された。
テーマ「BASICALLY」枠のイエロー(左)とグレー(右)。テーマ「BASICALLY」枠のイエロー(左)とグレー(右)。イエローはマット感が強く、グレーは光を当てると青く見える。を決める要素だ(クリックで拡大)
「光が当たった時や陰になったときにどう色の見え方が変わるか、ということまで考えてカラートレンド予測を作っています。今は見慣れない色でもいまは見慣れない色でも、数年後には主流となるカラーがこの中から出てくるかもしれない」と松原氏は説明した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「CX-3」のボディ新色「セラミックメタリック」は白でもシルバーでもない
マツダの小型SUV「CX-3」では、ボディカラーに新色の「セラミックメタリック」が追加されている。「白でもシルバーでもない、ソウルレッドの赤とも共存できるような質感を持つ新色」(同社)を目指して開発したという。 - 「レクサスRC/RC F」が「世界初」の塗装技術、ソウルレッドを上回る
トヨタ自動車の新型車「レクサスRC」と「レクサスRC F」は、ボディカラーに「世界初」(同社)の塗装技術「コントラストレイヤリング」を採用している。赤色の「ラディアントレッド」は、鮮やかさと深みのコントラストでマツダの「ソウルレッドプレミアムメタリック」を上回るという。 - 「ソウルレッド」の源は「流雅」にあり、匠の13層塗りを量産技術に昇華
マツダの次世代技術「SKYACTIV」を象徴するボディカラーとなっている「ソウルレッドプレミアムメタリック」。ベースになったのは、「デトロイトモーターショー2007」に出展したコンセプトカー「流雅」のボディカラーである。熟練技術者が13層もの塗膜を重ねたこの流雅レッドを、ソウルレッドとしてどのように量産技術へ昇華したのだろうか。 - 「まだ見えないもの」が数年後の自動車のカラートレンドに?
ドイツの化学大手BASFの日本法人・BASFジャパンは、2〜3年先の自動車のカラートレンド予測を発表した。今回発表されたグローバルなカラートレンドのテーマは、「Under the Rader(まだ見えないシグナル)」。そのシグナルとは? - 2015年の自動車のボディカラーは何色が流行る? 2トーン/3トーンにも注目
ドイツの化学大手BASFは、2〜3年先の自動車のカラートレンド予測を発表した。BMWの「MINI」やホンダの「N-ONE」など、“プレミアムコンパクト”と呼ばれるような小型車に用いられている2トーン/3トーンカラーに関する予測も行った。