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2017年は「青色」のクルマが流行? デジタル社会の影響で知的なカラーに伸び車両デザイン(1/2 ページ)

自動車向け塗料を扱う化学メーカーBASFが、自動車カラートレンド予測説明会を開催。アジア太平洋地域においては「青」の勢いが加速するという。

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 ドイツの化学大手BASFの日本法人・BASFジャパンは2015年8月7日、東京都内で記者会見を開き、2〜3年先の自動車のカラートレンド予測を発表した。同予測によれば、日本を含めたアジア太平洋地域で今後「青」のバリエーションが加速するという。その他北米、欧州の各地域で今後トレンドとなるカラーも発表された。

 このトレンド予測は、自動車向け塗料を扱うBASFが毎年公表しているもの。現在の人々の暮らしや社会・経済状況などから「次に必要とされる自動車のカラー」の行方を占い、新色を発表している。自動車は設計・開発から発売までに3〜5年という長い期間を要するため、このような「トレンド予測」はカラー選定において重要な役割を担うという。

 今回も約60色の自動車向けの新色を発表したBASFだが、全体の基本テーマは「あるがままに(RAW)」と設定された。

「RAW(あるがままに)」をテーマに発表された新色の数々とBASFコーディングス事業部 カラーデザインセンター アジア・パシフィックチーフデザイナーの松原千春氏
「RAW(あるがままに)」をテーマに発表された新色の数々とBASFコーディングス事業部 カラーデザインセンター アジア・パシフィックチーフデザイナーの松原千春氏(クリックで拡大)

 「今後、デジタル社会での情報過多に対する形で“素のままの飾らないもの”“自分自身の感覚”を求める人が増える」とBASFコーディングス事業部 カラーデザインセンター アジア・パシフィックチーフデザイナーの松原千春氏は「RAW(あるがままに)」に込められた意味を説明する。この基本テーマのもと、さらに細分化させたグローバルテーマや地域別テーマも提示された。

テーマ「BASICALLY(感覚に従う)」の新色。右から、アジア太平洋、欧州、北米の順に5色ずつ並んでいる。BASICALLYでは、本来の自分自信を取り戻し、生活の質が高まることを表現
テーマ「BASICALLY(感覚に従う)」の新色。右から、アジア太平洋、欧州、北米の順に5色ずつ並んでいる。BASICALLYでは、本来の自分自信を取り戻し、生活の質が高まることを表現(クリックで拡大)
テーマ「JUST TIED?(技術と生命の融合)」の新色。精巧なテクノロジーと自然の美しさを表現した
テーマ「JUST TIED?(技術と生命の融合)」の新色。精巧なテクノロジーと自然の美しさを表現した(クリックで拡大)
テーマ「NEVER STOP(過剰なものへの反動)」の新色。情報の飽和に反発し、素直さや誠実さがより重視されていくことを表現
テーマ「NEVER STOP(過剰なものへの反動)」の新色。情報の飽和に反発し、素直さや誠実さがより重視されていくことを表現(クリックで拡大)

 特にアジア太平洋地域では、アジア発のデザインが世界に認められている背景などから、「自信」や「アイデンティティーの多様化」が強まっているという。BASFはそれらの現状を「LIVE FOR TODAY(自己実現)」というテーマであざやかなカラーで提示した。特に、アジア太平洋全域の新色の中央に示されている「青」が象徴的なカラーだという。

アジア太平洋地域のテーマ「LIVE FOR TODAY(自己実現)」の新色。右側がアジア太平洋全域で、左側は中国となっている。高まる自信を表現した
アジア太平洋地域のテーマ「LIVE FOR TODAY(自己実現)」の新色。右側がアジア太平洋全域で、左側は中国となっている。高まる自信を表現した(クリックで拡大)

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