一般制御と安全制御を統合した、国際安全規格対応のシーケンサを発売:FAニュース
三菱電機は、汎用シーケンサ「MELSEC iQ-R」シリーズの新製品として、「安全CPU」4機種と「安全機能付I/Oユニット」2機種を発売した。国際安全規格のISO13849-1 PLe/IEC61508 SIL3の認証を取得している。
三菱電機は2015年7月31日、汎用シーケンサ「MELSEC iQ-R」シリーズの新製品として、「安全CPU」4機種と「安全機能付I/Oユニット」2機種を発売した。一般制御と安全制御の統合により、TCO(Total Cost of Ownership)削減に貢献するという。
今回発売された安全シーケンサは、第三者認証機関であるTUV Rheinland(テュフ ラインランド)から、国際安全規格であるISO13849-1 PLe/IEC61508 SIL3の認証を取得している。
また、従来は別々だった一般制御プログラムと安全制御プログラムが1つのCPUユニットで実行できる。エンジニアリングソフトウェア「GX Works3」を使用すれば、一般制御・安全制御・各種設定操作の一元的なプログラミングも可能だ。
一般制御通信と安全制御通信は、CC-Link IEフィールドネットワーク上で混在させて使用できるため、自由度の高いネットワーク設計が可能。さらに、CC-Link IEフィールドネットワーク1本で、一般制御通信用ネットワークと安全制御通信用ネットワークを敷設でき、配線スペースの縮小やケーブル敷設の手間を軽減できる。
価格(税別)は、安全CPUが52万円から、安全機能付I/Oユニットが6万5000円からとなる。
FAメルマガ 登録募集中!
MONOist FAフォーラムのメールマガジンの配信を2014年7月よりスタートしました。FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。
ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 触ってみたいと思わせるインターフェイスが価値を生む
今回はESEC2009レポートの最終回として、「UI」に関する講演や「OS高速起動」デモなど、筆者が注目した技術・取り組みについて紹介する!! - 三菱電機 名古屋製作所、FA機器快進撃の舞台裏
好調を持続する三菱電機のFA機器事業。その成長を支える主力事業所「名古屋製作所」では新たな生産棟を5月に本格稼働させる。分工場の生産性向上に向けた投資も加速させ、成長を「もう一段上に」加速させる方針だ。競争環境が厳しくなる中、成長を続ける秘訣は何があるのだろうか。名古屋製作所 所長の山本雅之氏に話を聞いた。 - 現場の発想を即決実行! 三菱電機ホーム機器が高級白物家電で連勝する秘密
総合電機メーカーとして存在感を築く三菱電機。重電分野などが強いが、意外にも高級白物家電では“尖った”製品でヒットを連発している。そのモノづくりの現場は“人”を中心とし、自発的な発信が飛び交う自由闊達(かったつ)なものだった。小寺信良が報告する。 - 三菱電機、TCOを削減する新シーケンサ「MELSEC iQ-Rシリーズ」を開発
システム性能と操作性の向上によりTCOを削減でき、セキュリティを強化した。現行シリーズのプログラムの流用も可能。 - ドライバーの考えを先回りする車載インタフェース、三菱電機が開発
三菱電機は、カーナビなどの車載情報機器向けに「簡単操作インタフェース」を開発した。ドライバーが実行したい操作を推定する「先回りエージェント」と、1回の音声入力で操作ができる「タッチ&ボイスHMI」などにより、従来のカーナビと比べて操作プロセスを大幅に簡略化することができる。