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トヨタの新工場は“伸縮自在”、3棟目を「解禁」へ工場ニュース

トヨタ自動車は中国・天津に新ラインを建設すると発表。2018年から新型車の生産を開始する。2015年4月に新工場の建設解禁を発表して以降、中国・広州、メキシコに次ぐ3つ目の取り組み。

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 トヨタ自動車(以下、トヨタ)は2015年8月4日、中国・天津に新ラインを建設すると発表した。中国の大手自動車メーカー中国第一汽車集団との生産合弁会社である天津一汽トヨタ(Tianjin FAW Toyota Motor、以下、TFTM)が590億円を投じて建設する。2018年半ばから新型車を生産する計画で、生産能力は約10万台となる見込みだ。

 新ラインは天津市経済技術開発区に建設し、既存の老朽ラインでの生産を2017年末までに打ち切る予定。これによりTFTM全体の生産能力台数は現在の53万台とほぼ同水準になるとしている。

 トヨタはリーマンショック後の赤字転落で、2013年以降の約3年間は新工場を建設しない方針を表明していた。しかし2015年4月に中国・広州で既存ラインの再構築と新ラインの建設、さらにメキシコにも新工場を建設すると発表(関連記事)。当初計画より1年前倒しで新工場の建設を解禁した。今回発表した新ラインの建設は、中国・広州、メキシコに次ぐ解禁以降3つ目の取り組みとなる。

 トヨタはリーマンショック以降、「量を求めた工場づくり」から「競争力のある新しい工場づくり」として、既存工場の能力を最大限活用する施策や、モデル切り替え時の設備投資額の低減を進めてきた。今後は車両のモジュール化などによって部品の共通化を進める「Toyota New Global Architecture(TNGA)」採用の新型車を投入していく予定だ。2015年4月に発表したメキシコ工場は、新工場としては初めてTNGAを前提に建設が進められている。

 トヨタはTFTMでも、既存ラインの一部工程の見直しや自働化を推進し、新ラインでは車種や量の変更に柔軟に対応できる伸縮自在ラインを導入する方針だ。さらにTNGAを前提とした新しい工場として、TFTM全体の生産体制を強化するとしている。



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