マルチデバイスに対応した、組み立て製造業向け生産管理ERP:製造ITニュース
富士通は、組み立て製造業向けに、生産管理ERP「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA G2」の新バージョン「GLOVIA G2 V3」を発売した。PCに加え、タブレット/スマートフォンなどのモバイルデバイスにも対応している。
富士通は2015年7月16日、組み立て製造業向けに、生産管理ERP「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA G2(フジツウ エンタープライズ アプリケーション グロービア ジーツー)」(以下、GLOVIA G2)の新バージョン「GLOVIA G2 V3」を発売した。
GLOVIA G2 V3は、Windows OSやAndroidなどに対応し、PCに加え、タブレット/スマートフォンなどのモバイルデバイスで動作する。マウス操作/タッチスクリーン操作のいずれかで利用できる。また、HTML5に完全準拠したことで、Internet ExplorerやChromeなど、業界標準のWebブラウザで動作できる。
画面にはフラットデザインを採用し、視認性を改善した。全ての明細画面を表形式のようなグリッド構造で表示でき、ソート/カラム表示順変更、検索データのグループ化、高度な抽出フィルタリングも可能にした。
ユーザーエクスペリエンスも強化し、カレンダー形式での入力やツリー形式表示などが可能。これにより、生産計画や部品表メンテナンス、部材などの所要量計算結果の表示画面の操作性が向上した。さらに、httpsやAESなどの最新インターネットセキュリティ規格を採用し、全てのデータ通信を暗号化するため、安全な通信環境でモバイルデバイスなどを活用できる。
価格(税込)は、生産管理ERPが10ユーザー250万円で、基本システムは1サーバ250万円となる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 富士通PC開発における「モノを作らないモノづくり」
薄型軽量のノートPCやタブレット端末、スマートフォンなど、従来なかった仕様の機器開発においてCAEの活用は必須だ。 - 富士通のPC工場、勝利の方程式は「トヨタ生産方式+ICT活用」
コモディティ化が進むPCで大規模な国内生産を続ける企業がある。富士通のPC生産拠点である島根富士通だ。同社ではトヨタ生産方式を基にした独自の生産方式「富士通生産方式」を確立し、効率的な多品種少量生産を実現しているという。独自のモノづくりを発展させる島根富士通を小寺信良氏が訪問した。 - ERPの導入効果を整理して投資の妥当性を判断しよう
中堅製造業に効果的なグローバルERPの活用方法と、失敗しない導入方法を解説する本連載。第3回のテーマは、ERPを導入した場合の効果についてだ。 - グローバル企業に求められるKPI管理とは?
中堅製造業に効果的なグローバルERPの活用方法と、失敗しない導入方法を解説する本連載。今回は、ERPを導入した後に実際に効果を出すための運営手法として重要なKPI管理について解説します。 - 結果が出ないときこそ考えるべきKPIの導入手順
中堅製造業に効果的なグローバルERPの活用方法と、失敗しない導入方法を解説する本連載。最終回となる今回は、ERPを導入した後、実際に効果を出すための運営手法であるKPI管理を設定するまでのステップとその際の注意点を紹介します。