可視光感度3800mVのITS/FAカメラ向け1/3型35万画素CCDを開発:FAニュース
シャープはITS/FAカメラ向けの1/3型35万画素CCD「RJ33B3AA0DT」「RJ33B4AA0DT」「RJ33B3AD0DT」「RJ33B4AD0DT」を開発したと発表した。光を画像信号に変換する領域を拡大したことで、可視光感度3800mVを可能にした。
シャープは2015年7月15日、ITS/FAカメラ向けの1/3型35万画素CCD「RJ33B3AA0DT」「RJ33B4AA0DT」「RJ33B3AD0DT」「RJ33B4AD0DT」を開発したと発表した。製造ラインでの位置決めや検査などの高速処理が可能で、生産効率が向上するという。
RJ33B3AA0DT/RJ33B4AA0DT/RJ33B3AD0DT/RJ33B4AD0DTは、光を画像信号に変換する領域を拡大したことで、可視光感度3800mVを可能にした。また、画像信号の独自高速転送技術と2チャンネル出力により、1秒間に200枚の画像を出力する高速撮影に対応できる。
さらに、近赤外光の照射により、夜間に高速移動する車のナンバープレートや暗闇の中の物体も鮮明に撮影できるという。
信号出力はRJ33B3AA0DT/RJ33B4AA0DTが1ch出力で、RJ33B3AD0DT/RJ33B4AD0DTが2ch出力。サンプル価格は8000円(税込)で、2015年7月16日にサンプル出荷を開始し、同年9月30日に量産を開始する。
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