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電気自動車「e-Golf」の国内投入が延期、チャデモ対応がネックに電気自動車

フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、「ゴルフ」をベースとする電気自動車「e-Golf」の国内市場投入を延期する。同社は2015年2月から、小型車「up!」をベースとする電気自動車「e-up!」の受注を開始。第2弾となるe-Golfは、2015年半ばに受注を始める予定だった。

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 フォルクスワーゲン グループ ジャパンは2015年7月28日、電気自動車の国内市場投入計画を見直し、同年半ばに受注を始める予定だった「ゴルフ」をベースとする電気自動車「e-Golf」の国内市場投入を延期すると発表した。「販売延期」としているものの、今回の発表では受注開始時期を定めていない。

 同社は2014年10月に、2015年2月から小型車「up!」をベースとする電気自動車「e-up!(イー・アップ!)」の、同年半ばからe-Golfの受注を始めると発表(関連記事:フォルクスワーゲンが日本市場でEVを発売、CHAdeMOの急速充電コネクタ搭載)。e-up!については、2015年半ばとする納車時期に向けて各種作業を鋭意進めている。

「e-Golf」の外観(左)と内装(右)(クリックで拡大) 出典:フォルクスワーゲン グループ ジャパン

 e-Golfの販売延期の理由は2つある。1つは、国内市場投入に合わせて搭載を予定しているCHAdeMO(チャデモ)準拠の急速充電コネクタについて、国内で用いられている約30社の急速充電器全てで利用できるようにするための準備に時間をかけていることだ。

 もう1つは、「電気自動車市場をいたずらに過熱させるのではなく、しっかり育てていきたい」(同社広報部)からだ。「当社は、電気自動車を今後のモビリティの大切な柱の1つとして捉えている。まずはe-up!の納車を進め、e-Golfの投入は準備がしっかり整ってから、あらためて投入時期をアナウンスしたい」(同社広報部)としている。

 e-Golfは、外形寸法が全長4265×全幅1800×全高1480mmで、ホイールベースが2635mm。重量は1530kgで、乗車定員は5人。モーターの最高出力は85kW、最大トルクは270Nm。時速0〜100kmの加速時間は10.4秒で、最高時速は140kmである。重量が230kgのリチウムイオン電池パックは、容量が18.7kWhあり、満充電からの走行距離はJC08モードで251km。交流電力量消費率は117Wh/kmとなっている。

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