2020年東京五輪に向け、電気自動車の普及を目指す組織が発足:電気自動車(1/2 ページ)
電気自動車普及協議会が、新たに設立する一般社団法人、電気自動車普及協会(APEV)への組織移行を発表。新会長に日本陸上競技連盟 会長の横川浩氏が就任し、2020年に開催する「東京オリンピック・パラリンピック」に向け、電気自動車の普及への取り組みを強化するという。
電気自動車普及協議会は2014年12月19日、東京都内で会見を開き、同年12月17日に設立した電気自動車普及協会への組織移行を発表した。これまでの任意団体から一般社団法人への移行となる。略称はこれまでと同様にAPEV。法人化による社会的信用力の向上、税制優遇措置の受け取りや委託事業が可能になるなどのメリットを活用して運営体制を強化する。2020年の「東京オリンピック・パラリンピック」の開催決定を後押しに、電気自動車の普及への取り組みを加速させ、「低炭素社会の実現」に貢献していくという。
新会長は日本陸上競技連盟の横川氏に
組織体制の大きな変更点として、これまでAPEVの会長を務めてきた福武總一郎氏が名誉会長となり、新会長に日本陸上競技連盟 会長であり日本商事仲裁協会の理事長を務める横川浩氏が就任した。同氏は通商産業省 生活産業局長を務めたあと、大阪ガスの代表取締役 副社長などを歴任。現在は日本陸上競技連盟の会長として東京オリンピック・パラリンピック競技大会 組織委員会の理事も務めている。
会見に登壇した横川氏は「福武名誉会長を先頭に、電気自動車の普及に向けた強い使命感を持って活動を進めてきたAPEVに加えてもらい、とても光栄だと感じている。自分は電気自動車に関してはまだまだ(勉強不足)な部分もあるが、これまで国内の産業政策からエネルギー政策まで、さまざまな分野に携わってきた経験を基に、APEVの活動にこれまでとは違う目線を加えたサポートをしていきたい」と意気込みを語った。
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