可搬質量35〜70kgに対応する大型産業用ロボット12機種を発売:FAニュース
三菱電機は、産業用ロボット「MELFA-Fシリーズ」のラインアップを拡充し、可搬質量35〜70kgに対応する大型産業用ロボット「RV-35/50/70F(M)」12機種を発売した。
三菱電機は2015年7月15日、産業用ロボット「MELFA-Fシリーズ」のラインアップを拡充し、可搬質量35〜70kgまでに対応する大型産業用ロボット「RV-35/50/70F(M)」12機種を発売した。
RV-35/50/70F(M)は、手首構造に従来以上の大容量減速機を使用したことで、従来機に比べて約4.2倍高速化した。また、従来機比約35倍の許容イナーシャ(J6軸)により、ロボットが把持するハンドも大型化。最大リーチは従来機比約2倍の205cmに伸長し、これまで困難だった大型ワークの高速搬送も可能にした。
さらに、iQ Platformに対応し、同社のシーケンサとの各種連携機能が使用できる。これにより、シーケンサの高速通信を活用したI/O処理時間の短縮や、同社表示器を活用した操作・保守作業の効率化なども可能だという。
同シリーズの可搬質量20kg以下の小型ロボットとは、同じプログラミング言語・ティーチングボックス・エンジニアリング環境が使用でき、小型・大型ロボットが混在していても同じ操作で使用できる。
価格はオープンで、同社では年間500台の販売を目指す。
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