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生細胞への侵襲性が低いダメージレス・セルソーターの国内販売契約を締結:医療機器ニュース
島津製作所は、古河電気工業が製造・販売するダメージレス・セルソーター「PERFLOW Sort」について、国内販売契約を締結した。細胞への侵襲性が低く、ヒトiPS細胞やヒトES細胞などのデリケートな生細胞にも対応できる。
島津製作所は2015年7月2日、古河電気工業が製造・販売するダメージレス・セルソーター「PERFLOW Sort(パーフロー・ソート)」について、国内販売契約を締結したと発表した。
セルソーターは、特定の細胞を分取する際に用いる装置。分離した個々の細胞にレーザー光を照射して生じる散乱光や蛍光などから細胞を識別し、それらの情報に基づいて特定の細胞を分取する。
古河電工が開発したPERFLOW Sortは通常のセルソーターと異なり、細胞を分離する際に超音波や高電荷を使用しない方式を採用。また、従来の1/10以下の水圧で送液することで、細胞の分離工程における物理的なダメージ要因を極限まで抑えた。細胞への侵襲性が低いため、細胞生存率が高く、増殖能や分化能への影響を大幅に低減できる。ヒトiPS細胞やヒトES細胞など、デリケートな生細胞にも対応できるという。
島津製作所では、細胞解析事業の拡大のため、細胞の培養品質向上を目的とした機器やソリューションの提供に取り組んでいる。また古河電工は、PERFLOW Sortなど、シングルセルの解析とその選別利用に関する技術と製品開発力を持ち、再生医療や創薬分野に向けた事業を強化している。両社では、今後もそれぞれの強みを生かし、連携してライフサイエンス分野に取り組むとしている。
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