製造現場でガンガン使える“堅牢”タブレット、5年の長期供給で追加導入も自在に:FAニュース
NECは業務用堅牢デバイス「ShieldPRO(シールドプロ)」シリーズの新製品として、OSにWindowsを搭載する10.1型タブレット端末「ShieldPRO G11A」を発表。2015年7月2日より販売を開始する。
NECは2015年7月2日、業務用堅牢デバイス「ShieldPRO(シールドプロ)」シリーズの新製品として、Windows OS搭載の10.1型タブレット端末「ShieldPRO G11A」を同日より販売すると発表した。価格はオープンで、販売目標台数は5年間で1万5000台。
ShieldPRO G11Aは、埃や水ぬれなどが想定される流通業や製造業の現場での使用に特化した堅牢デバイス。ShieldPROシリーズの特長である高度の耐環境性を持っており、埃や水に対する国際的な侵入保護等級であるIP54に準拠。さらに高さ1mからの落下にも耐えられる耐衝撃性を備えたという。動作温湿度は0〜40℃、20〜85%だ。
外形寸法は279mm×190mm×19mm、バッテリー内蔵時の重量は約900gで、動作時間は約6時間以上。メモリ容量は4GB、ストレージ容量は16GBまたは64GBを選べる。タッチパネルは最大10点までのマルチタッチ機能を搭載している。通信機能は無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n準拠)、Bluetooth(Ver.2.1+EDR準拠)、NFC(ISO/IEC14443A/B、JIS X 6319-4)に対応した。
USBポート、microSDのスロットをそれぞれ1口備えた。OSに「Windows Embedded 8.1 Industry Pro for Tablets」を搭載しており、システムへの書き込み制限やUSB接続の制限も可能にしており、B2B用途に適したセキュリティ対策も行える。
製造終了後も5年の保守サービスを提供
近年、流通業や製造業の点検・管理現場などで、業務効率化や入力ミス軽減などを目的にタブレット端末を導入する動きが進んでいる。しかしシステム構築後に別モデルのタブレット端末を追加導入する場合、システムの再評価にコストが掛かってしまう点が課題となっている。
NECはShieldPRO G11Aを今後5年間供給し、さらに製造終了後も5年間保守サービスを提供する。これによりシステム構築後にタブレット端末の導入数を追加する場合でも、同一モデルを導入しやすくし、ユーザー側はシステムの再評価に必要なコストを抑えられるのが特徴だ。手に持ちながらの作業を支援する「ハンドベルト」や、持ち運びを便利にする「肩掛けベルト」など、現場での操作性を向上させるオプションも用意した。
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