卓上サイズの国産3Dプリンタ「MF-500」の取り扱い開始:3Dプリンタニュース
アールエスコンポーネンツは、ムトーエンジニアリングのパーソナル3Dプリンタ「MF-500」を2015年7月1日より販売すると発表した。国内生産ならではのきめ細やかで高品質な出力と使い勝手が特長。
アールエスコンポーネンツは2015年7月1日、ムトーエンジニアリングのパーソナル3Dプリンタ「MF-500」の取り扱いを開始し、同日より販売を行うと発表した。販売価格(税別)は8万5000円。販売開始を記念し、同年7月1〜31日までの期間、MF-500用のフィラメント価格が15%割引になるキャンペーンも実施する。
MF-500は、本体外形寸法が280×242×352mmとコンパクトで、卓上サイズを実現するパーソナル3Dプリンタである。最小積層ピッチは0.05mmで、最大造形サイズは100×100×100mm。ムトーエンジニアリングが独自開発したプリントヘッドや高精度な駆動部品の採用により、積層制御の安定操作を実現する。さらに、造形物を素早く冷ます冷却ファンを組み込んでおり、国産ならではのきめ細やかな出力が可能であるという。フィラメントは、1.75mm径のPLA(ポリ乳酸)樹脂に対応し、純正品9色を展開する。
さまざまな個人の制作ニーズに対応するため、独自の造形物固定用定着シートも提供する。これにより接地面の小さい造形物でも縁取りが不要となった。また、造形物が取り出しやすいよう、造形テーブルの取り外しにも対応する。操作用ソフトウェアのインタフェースやマニュアルは日本語に対応し、初心者でも簡単に利用できるという。
これまでアールエスコンポーネンツは、3次元基板設計CAD「DesignSpark PCB」や、3次元機械設計CAD「DesignSpark Mechanical」など、3次元設計に関わるデータやツールの無料提供を行ってきた。今回の3Dプリンタ販売により、機器の設計に必要な「3Dデータ」「3Dツール」「3D出力機器」をトータルで提供することが可能になるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ムトーエンジニアリング、パーソナル3Dプリンタ「MF-2000」向けの水溶性サポートを発売
水溶性のPVAフィラメントなら、造形物が完成した後に水や湯に漬けておけばPVAだけが溶解することでサポートが除去できる。 - 柔らかく劣化にも強い、軟性樹脂素材「SBフィラメント」
ムトーエンジニアリングは、同社のパーソナル3Dプリンタ「MF-2000」「MF-1100」向けフィラメントとして、従来樹脂よりも柔軟性を出せる軟性樹脂素材「SB(スチレンブタジエン)フィラメント」を新たに追加し、販売を開始すると発表した。 - ムトーエンジニアリング、パーソナル3Dプリンタ「3D Magic Egg(MF-1050)」発売
MUTOHホールディングス傘下のムトーエンジニアリングは、自社開発のパーソナル3Dプリンタ「MF-1000」の後継機として、「3D Magic Egg(MF-1050)」の販売を2014年7月1日より開始したと発表した。