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柔らかく劣化にも強い、軟性樹脂素材「SBフィラメント」:3Dプリンタニュース
ムトーエンジニアリングは、同社のパーソナル3Dプリンタ「MF-2000」「MF-1100」向けフィラメントとして、従来樹脂よりも柔軟性を出せる軟性樹脂素材「SB(スチレンブタジエン)フィラメント」を新たに追加し、販売を開始すると発表した。
ムトーエンジニアリングは2015年1月21日、同社のパーソナル3Dプリンタ「MF-2000」「MF-1100」向けフィラメントとして、従来樹脂よりも柔軟性を出せる軟性樹脂素材「SB(スチレンブタジエン)フィラメント」を新たに追加し、販売を開始すると発表した。
販売価格(税別)は、500gで1万2000円。簡易取り扱い説明書と座屈防止用耐熱パイプ(10cm)が同梱される。
SBフィラメントは、パーソナル3Dプリンタ「MFシリーズ(MF-500を除く)」で出力された、厚さ1.5mm以下の造形物であれば柔軟性を持たせることが可能な透明な素材。造形テーブルとの接着力が強く、反り返しも少ないため、安定して造形することができる。また、従来の樹脂よりも劣化に強いため、長期保存を目的とした造形物の出力に最適だとしている。
なお、複雑な造形物の出力の際には、2014年12月に販売を開始した水溶性の「PVA(ポリビニルアルコール)」サポート材との併用も可能である(関連記事:ムトーエンジニアリング、パーソナル3Dプリンタ「MF-2000」向けの水溶性サポートを発売)。
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