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貼り付けるだけできれいに治す、ばんそうこう型人工皮膚を開発医療機器ニュース

農業生物資源研究所は、佐賀大学、祐徳薬品工業、関東化学と共同で、簡単に使えてきれいに治す、ばんそうこう型人工皮膚を開発した。同製品を貼り付けることで、創部の上皮化が促進され、治癒後の瘢痕(はんこん)形成も抑制する効果が認められたという。

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 農業生物資源研究所は2015年6月9日、簡単に使えてきれいに治す、ばんそうこう型人工皮膚を開発したと発表した。佐賀大学、祐徳薬品工業、関東化学と共同で開発されたもので、同月4日に米科学誌「Wound Repair and Regeneration」の電子版に掲載された。

 熱傷など広範囲に皮膚の傷害を受けた場合には、生体と外界を隔てるバリア機能の回復が重要とされ、広い面積の皮膚組織が必要となる。現在はその治療として、非外傷部の皮膚を用いた植皮術や培養皮膚移植が行われているが、実施可能な施設に制限があり、治療開始まで長い時間が必要とされている。また、傷口に皮膚が再生しても、その部分が隆起して瘢痕(はんこん)になるという問題もあるという。

 今回開発された人工皮膚は、プラスチックパーツと生体適合性に優れた高密度コラーゲン線維による新素材「アテロコラーゲンビトリゲル膜」から構成される。同製品を貼り付けすることで、創部には再生に適した環境が作られるという。実験では、創部の上皮化が促進され、治癒後の瘢痕形成も抑制する効果が認められた。

 また、粘着テープにより、貼り付け操作も簡単で、長期間保存も可能。いつでも使うことができるため、医療現場に即した製品となっている。

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