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Googleドキュメントみたい! 無償クラウド3D CAD「Onshape」を使ってみた無償3D CADレビュー(4/5 ページ)

一切の作業がクラウド上で出来る無償の3D CAD「Onshape」を試してみたら、かなり使えた! Webブラウザで動作していることを忘れるほどの操作感だ。無償なのに、パラメトリックモデリングにアセンブリなど高度な機能を備えている。

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フィーチャ履歴の扱い

 左側に作られるフィーチャ履歴はロールバックしたり、個別に抑制したりが可能だ。以下の画像、フィーチャ履歴のリストの中にある灰色のバーを上にドラッグすると、履歴をロールバックすることが可能だ。


画面左にあるFeatures(フィーチャ履歴)と完成形状

 


灰色のバーを上にドラッグして履歴をロールバックする

 それぞれのフィーチャを「Surpress」(抑制)することも可能だ。抑制することで、一時的にフィーチャが存在しない状態になる。


Extrude1を右クリックし、「Surpress」(抑制)を選択。抑制後にはExtrude1とそれに関連しているSketch2に横線が入り、フィーチャも消える


同様な方法で「Unsurpress」(抑制解除)もできる

シェーディング色も変えられる

 画面左の柱、下にある「Part」を右クリックし、「Appearance」(体裁)を選択するとシェーディングの設定ができる。色(カラーチャート内をドラッグ)と「Opacity」(透明度:スライドバーで調整)が変えられるが、稜線を非表示にはできない。ワイヤフレーム表示にするにはOpacityを0にすればよい。

 シェーディング色は、以降で紹介する「Assembly」(アセンブリ)のデータ表示にも反映される。


シェーディング色の設定

アセンブリも「使える」が……

 「Assembly」(アセンブリ)作成は「Insert parts and assemblies」のアイコン(以下の画像、左上の赤線)をクリックし、呼び出したいパーツを選んでスタートする。「Instance」(構成要素)にある「Origin」が原点だ。


「Insert parts and assemblies」のアイコン(左上の赤線)をクリック。リストのプレビュー画像を直接クリックして選択する


作業エリアに選択した部品が放り込まれる。

 呼び出したパーツは作成した基準の通りに置かれるが、固定されておらず、ドラッグすれば動いてしまう。そこで「Mate」(合致)コマンドで固定していく。

 まずベース(基準)になる部品だけは動かさずに、Instanceにある該当のパーツ名を右クリックし、「Fix」(固定)する。


ベース部品を「Fix」(固定)させる

 合致系の機能は「Planar mate」(面で合致)、「Cylindrical mate」(円筒で合致)など、一般的なパラメトリック3D CADに備えるパターンが大体そろっている。「Pin slot mate」(長穴にピンを入れる合致)もある。

 


「Cylindrical mate」(円筒で合致)


「Planar mate」(面で合致)


完成したアセンブリ

 スナップフィットや、スクリューやラック&ピニオン、ギアなどの定義もできる。ただ、定義はできるものの、現状だと効果がよく分からない……。これは今後組み立て動画生成の機能ができる伏線かもしれない。


スクリューの設定

 アセンブリにアセンブリを呼び出せば、親子アセンブリも作れる。

 なお干渉チェックの機能はない。断面表示についても、パーツ単独、アセンブリいずれも今のところ実装されていない。

 個人的に、作業していて不便だと感じたのが、アセンブリの環境に作業平面がないことだった。0座標こそ表示されていたが、平面がないとどうも分かりづらい。0座標の点を使って合致ができそうだったが、筆者が試したところ、うまくいかなかった……。

 ちなみに、ヘルプの動画では原点合わせのことには特に触れられておらず、ベースになる部品をいきなりバチッと固定(Fix)していた。最初から原点に合わせて自動的に配置されるとはいえ、それでOKではない場合もあり得る。こちらも今後の改善に期待したいポイントだ。

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