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Googleドキュメントみたい! 無償クラウド3D CAD「Onshape」を使ってみた無償3D CADレビュー(3/5 ページ)

一切の作業がクラウド上で出来る無償の3D CAD「Onshape」を試してみたら、かなり使えた! Webブラウザで動作していることを忘れるほどの操作感だ。無償なのに、パラメトリックモデリングにアセンブリなど高度な機能を備えている。

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モデリングコマンドのいろいろ

 モデリングのコマンドも、突き出し、面取り、フィレット、回転、スイープ、ロフト、シェルなど主要なものは大体そろっている。


基本の「Extrude」(突き出し)コマンド

 「Extrude」(突き出し)は、スケッチやモデルの面を直接ドラッグしても、数値入力してもよい。


Extrude:左上の赤いラインを引いたアイコン。「Blind」は任意の長さの突き出しのこと。

 追加する(New、Add)のか、削除(Remove、Intersect)するのかは、ウィンドウ内のテキストリンクから選ぶ。形状を追加する場合、まっさらな状態で作る場合は自動的にNewになる。Addを選べば1パーツの変形の範囲内になり、Newにすれば突き出した部分が独立しマルチボディ化する。Newの場合は(新規作成以外)突き出した部分が青く色が変わり、PartsのリストにPartが新たに加わる。


Newで凸(円筒部)を作った場合:画面左下のPartsリストに注目

 通常の削除は「Remove」で、「Intersect」はちょっとユニークで、選択したエリアの外を削除する。突き出す範囲は追加も削除も、適当な距離で定義したり面で止めたりなどいろいろ定義できる。


Removeで2つの穴を開ける

 追加する要素については「Solid」(かたまり状)か「Surface」(面だけ)か選べる。Surfaceを選ぶと自動的に追加のみになる。


Surfaceで突き出す:矩形ではなくエッジを1つ1つ選択した。まとめて選択しても4辺の選択扱いになる。

 もちろん「Fillet」(フィレット、角R)や「Chamfer」(面取り)も付けられる。

 形状に「Draft」で勾配を付けることも可能だ。


「Draft」(勾配)

 「Shell」(シェル、くりぬき)も以下の通り。

 「Sweep」(スイープ)や「Loft」(ロフト)は以下の画像の通りだ。スイープは曲線で少し複雑なパスを設定してしまうとうまくいかない。それぞれのアイコンは画像上部の赤線部だ。


「Sweep」(スイープ):断面とパス、2つのスケッチを設定することで作れる


Loft(ロフト):円と多角形を選択するとこのような形に

 下画像の上中央付近、赤線を引いたアイコンがパターン複写アイコンだ。以下の例は直線パターンだが、円形パターンもある(表示するには下のアイコン右にある▼をクリック)。「Second direction」(第2方向)にチェックを入れれば、別方向にもパターンを増やせる。


パターン複写系コマンド:上の小さな凸だけコピーしたいのに、パーツ丸ごとコピーしてしまう……

 ミラー複写を含むパターン複写系は、上の画像のようにPart単位でしか選択できず(フィーチャ単位の選択ができない)、複写することで勝手にマルチボディ化してしまう。

 この例の場合、小さな凸を作る際にNewにして別パーツにしておけばパターン複写できる。


小さな凸を別パーツにすればパターン複写できるが……Partが増えてしまう

 マルチボディ化したパーツは「Boolean」(ブーリアン:複数パーツを結合するコマンド)すれば1つになる。


仕方ないのでたくさんできてしまったパーツ(画面左下のリストに注目)は「Boolean」しよう:パーツを全て選択して右クリック


1パーツになった

 パターン複写系コマンドは今後の改善にも期待したい。

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