PTCとストラタシスが協業、設計から3Dプリントまでをシームレスに:3Dプリンタニュース
PTCとストラタシスは、設計ソフトウェア「PTC Creo」とストラタシス製3Dプリンタの連携を強化し、設計から3Dプリントまでのシームレスなワークフローを実現する統合ソリューションの提供を目指して協業を発表した。
PTCジャパンは2015年6月17日、PTCとストラタシスの協業を発表。PTCの設計ソフトウェア「Creo」とストラタシスの3Dプリンタ製品の連携を強化し、設計から3Dプリントまでのシームレスなワークフローを実現する統合ソリューションの提供を目指すという。
両社は、設計者や製造エンジニアに対して、アディティブマニュファクチャリング(AM)活用のための環境を提供することで、自由な形状、機能性部品、少量生産、オンデマンド製造、カスタム製品の製造などを実現できるAM技術の有用性を広く認知・普及させたい考えだ。
AMプロセス全体を通じて、シームレスに設計、最適化、検証、製造できることを目指し、まず、設計から3Dプリントまでのシームレスなワークフローを「Creo 3.0」で提供を開始。ストラタシスの3Dプリンタと組み合わせて利用することで、ファイル準備、プリント最適化、プリント実行などの作業を、効率的にCreo環境から行えるようになるという。
今回の統合ソリューションに対応した、ストラタシスの最初の3Dプリンタは、マルチカラー/マルチマテリアル対応の「Objet500 Connex3」だ。同機種は、複数色の製品を、複数の異なる物性を持つ素材でプリントすることが可能なハイエンド3Dプリンタ。今後、Creoとの統合ソリューションに対応した3Dプリンタ製品のラインアップを拡充していく予定だという。
関連記事
- 「PTC Creo 3.0」、マルチCAD環境の完全提供へ
PTCは、「PTC Creo 3.0」単体で他のCADベンダーのファイルを閲覧したりインポートしたりできる機能の提供をアナウンスしていたが、今回それら全ての提供を開始した。これによりマルチCAD環境における作業効率が大きく向上するとしている。 - PTC、「Creo 3.0」発表――CATIAやNX、SolidWorksのデータがネイティブで扱える
米国PTCは、同社の設計ソフト「Creo」の新版「バージョン3.0」を発表した。新技術「Unite Technology」を搭載したことで競合する主要CADベンダーのデータをネイティブで扱えるようになった他、スケッチなど構想設計段階と3次元CADとの親和性を高め、より革新的な設計に貢献できるようにした。 - カラーマルチ素材3Dプリンタ「Objet500 Connex3」、日本でも販売開始
ストラタシスの新製品カラーマルチ素材3Dプリンタ「Objet500 Connex3」が日本でも販売開始される。将来は、VRMLやAMFなどのデータのサポートも予定。Makerbot社の経営統合の進捗についても触れた。 - Stratasys、46色カラー対応の3Dプリンタ「Objet500 Connex3」を発表
透明、ラバーライク素材などに加え、46色カラー硬質素材も造形可能に。デジタルマテリアルモードでは、さまざまな材料を組み合わせることが可能だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.