ニュース
デスクトップHILSが200万円から、処理性能は大型システムと同等:人とくるまのテクノロジー展2015
イータスは、「人とくるまのテクノロジー展2015」において、デスクトップPCと同サイズのHILS(Hardware in the Loop Simulation)システム「DESK-LABCAR」を展示した。
イータスは、「人とくるまのテクノロジー展2015」(2015年5月20〜22日、パシフィコ横浜)において、デスクトップPCと同サイズのHILS(Hardware in the Loop Simulation)システム「DESK-LABCAR」を展示した。
DESK-LABCARの最大の特徴は、デスクトップサイズでありながら大型のHILSシステムと同等クラスの処理性能を備えていることだ。さらに、「HILSの価格は、大型システムで1000万円以上、中型システムでも500万〜1000万円になるが、DESK-LABCARが200万円からと安価だ。大型のHILSを開発チーム全体で共有するのではなく、同じコストで複数台の小型のHILSを導入してもらえば、よりフレキシブルにHILSを活用してもらえるだろうというコンセプトで開発した」(イータスの説明員)という。
大型のHILSと異なるのは入出力のチャネル数になる。DESK-LABCARは、アナログ入力が4チャネル、デジタル入力が20チャネル、アナログとデジタルの出力がそれぞれ8チャネルとなっている。
展示ブースでは、二輪車のエンジン制御ECU(電子制御ユニット)とDESK-LABCAR上で動作するエンジンモデルを用いたデモンストレーションを披露していた。
関連記事
- ≫人とくるまのテクノロジー展2015特集サイト
- モデルベース開発を成功させるには相応の投資が必要です
モデルベース開発を行うにはさまざまなツールを購入する必要がある。事業担当者にとってツールの選定と予算確保は悩みの種。それは、主人公の京子の上司である山田課長にとっても例外ではなかった。 - ハッキングの可能性が指摘される自動車、セキュリティは確保できるのか
車載情報機器などを介してのハッキングの可能性が指摘されている自動車。車載セキュリティを専門に扱うESCRYPTによれば、「現時点ではまだ危険ではないが、将来に向けて車載セキュリティを確保するための準備をしっかりと進めておく必要がある」という。 - 日本の自動車メーカーの強さ、その源泉は「適合プロセス」にあり
日本のモノづくりの衰退が叫ばれる中で、自動車産業は、世界市場で互角以上に渡り合う強さを維持している。この日本の自動車メーカーの強さを支えているのが、製品開発プロセスとしてあまり注目されることのない「適合プロセス」なのである。 - 自動車の電子化を支える適合プロセス、ツール活用が鍵に
車載システムを開発する上で重要な役割を果たす「適合プロセス」。適合プロセスの重要性を説明した前編に続き、後編では、車載システム開発における適合プロセスの変遷や適合プロセスに用いるツールについて解説する。加えて、「バーチャル適合」をはじめとする将来技術も紹介しよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.