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解析の大規模化をクラウドやオープンソースで乗り切るベンダーに聞くCAE最新動向(3)(2/3 ページ)

CAEの最新動向を有力ベンダーに聞く短期連載。第3回は、ソフトウェアを提供するITベンダーでありながら、受託解析やコンサルティングも請け負うIDAJに、大規模解析や受託ビジネスについての現状や課題について聞いた。

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オープンソースソフト

 オープンソースソルバの「OpenFOAM」は商用ソルバレベルの計算能力を有しながらライセンス費用が発生しない。その点だけ単純に考えると、非常に魅力的に見えるが、オープンソースソルバは商用ソルバ以上に使いこなす以上にノウハウが必要で、手間もかかる。また分かりやすいGUIを備えているわけではない。つまり、「お金がかからない」からといって、それ単体で利用しようとしたら、ライセンス以外のところで「知識」と「手間」というコストが結局掛かってくることになる。

 そこで、有償のサードバーティツールを合わせて使ったり、OpenFOAMをベースとした商用ソフトウェアを利用したりすることになる。ただ、大規模計算において、有償のソフトウェアを使ったとしても、並列数ごとにライセンス数がかさんでくる商用汎用ソルバを利用するよりはるかにコストパフォーマンスがよい。

 IDAJが扱うオープンソースCFDソフト「OpenFOAM」をベースにしたソフトウェア「iconCFD」は、OpenFOAMソルバのバグを修正し、収束性や安全性を向上させたものだ。GUIやメッシャーも改良している。ジョブ数も並列数も無制限で、ソースコードを利用したカスタマイズも可能なのも、オープンソースソルバならではの特長だ。

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 同社は商用解析ソフトでビジネスを長年してきたこともあって、このようなニーズは「正直、悩ましい」と石川氏は苦笑いする。ただし、「それで商用ソフトのニーズがなくなるわけではない」(石川氏)と考えているという。

 ある程度ルーチン化された領域でオープンソースベースソフト、より専門性の高い領域などでは商用ソフトと、ニーズに合わせた使い分けを同社では提案していくとのことだ。オープンソースソルバは汎用をうたっていても、商用汎用ソフトの方がより適用範囲が広いからである。また、同社が扱うエンジン解析ソフト「CONVERGE」や熱流体解析ソフト「FloTHERM」のように専門分野に特化したソフトも商用ソフトならではの領域だと石川氏は言う。

 IDAJは2015年3月にANSYSと代理店契約を結び、汎用解析ソフトウェア「ANSYS CFD」「ANSYS Fluent」「ANSYS CFX」の取り扱いを新たに開始した。このような製品ラインアップの増強は今後も積極的に図っていくという。

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