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携帯電話の製品開発にCAD/PLMソリューションを導入、設計サイクルを50%短縮:製造IT導入事例
PTCジャパンは、高級携帯電話メーカーのVertuが、製品の開発に同社のソリューションを導入したと発表した。これにより、設計サイクルを50%短縮可能になるという。
PTCジャパンは2015年4月23日、高級携帯電話メーカーのVertuが、製品の開発に同社のソリューションを導入したと発表した。これによりVertuは、設計サイクルを50%短縮可能になるという。
今回Vertuが採用したのは、PTCのCADソリューション「PTC Creo」と、PLMソリューションの「PTC Windchill」となる。
両ソリューションの導入によりVertuでは、今後単一の3次元デジタル環境で、製品設計コラボレーションを実施することが可能になる。さらに、開発プロセスからデータ変換をなくすことで、コラボレーションを効率化し、データ交換のミスを大幅に減少できるという。
また、既存CADシステムからの移行を促進するため、E-Learningソリューションの「PTC Precision LMS」も導入した。トレーニングコンテンツをエンドユーザーに直接提供することで、講師による授業形式でのトレーニングに活用できるとしている。
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