IoT事業を強化するPTC、2015年中に200社へサービス導入:製造マネジメントニュース(1/2 ページ)
米PTCと日本法人であるPTCジャパンが両社の事業戦略を説明。IoT(モノのインターネット)に関する動きが加速する中で、今後はCADやPLMといった既存のサービス同士がつながることによる高い付加価値の提供を目指すなど、IoT事業をさらに強化していく方針だ。
米PTCの日本法人であるPTCジャパンは2015年4月15日、東京都内で記者会見を開き、PTCおよびPTCジャパンの事業戦略について説明した。IoT(モノのインターネット)への動きが加速する中で、製造業を取り巻く環境も変化しつつある。PTCはこうした流れを受け、IoT事業をさらに強化していく方針だ。
米PTCは2013年12月にIoT向けのアプリケーション開発・運用プラットフォームを手掛ける米ThingWorxを買収。さらに2014年7月にM2Mベンダーの米Axedaを買収するなど、IoT事業の強化を図ってきた(関連記事:PTCがM2MベンダーAxedaを買収――“モノのインターネット”事業をさらに拡充)。今後はこの2社のサービスと、既存のCADやPLMなどを組み合わせて提供していくという。
会見に登壇した米PTC ワールドワイドセールス&ディストリビューション部門の上級副社長を務めるボブ・ラナルディ氏は「今後はIoT事業を中心に据え、CAD、PLM、SLM、ALMを連携させることでよりユーザーへの価値を高めていく。IoTによってデジタルとフィジカルの2つの世界をスムーズにつなぐことが可能になれば、従来のビジネスをさらに改善できると考えている」と説明する。
米PTCの主要製品の売上高は、CADが6億米ドル、PLMとALMを合わせた売上高も同じく6億米ドル、SLMが1億5000万億米ドルで、IoT関連については5000万米ドルの規模となっている。ラナルディ氏はIoT関連事業の今後の具体的な目標として「2015年度(2014年10月〜2015年9月)中に世界で200社にIoTサービスの導入を目指す」と語った。
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