ニュース
障害物回避先導ロボットを改良、自動誘導案内機能を新たに搭載:医療機器ニュース
日本精工は、室内用「ナビゲーション機能付き障害物回避先導ロボットLIGHBOT」を改良した。ナビゲーション機能を強化し、ユーザーの選んだ目的地までロボットによる自動誘導案内を可能にした。
日本精工は2015年4月16日、室内用「ナビゲーション機能付き障害物回避先導ロボットLIGHBOT」を改良したと発表した。
LIGHBOTは、病院・オフィスビル・商業施設などのバリアフリー環境において、視覚障害者や高齢者の移動を支援するもの。今回同社では、「2013国際ロボット展」に出展したロボットをベースに、誘導機能などの新機能を追加して、安全性・利便性を向上させた。
ナビゲーション機能では、新たに誘導案内型ナビゲーションを搭載。従来は音声誘導ガイドに従い、ユーザーがグリップを操作していたが、ユーザーの選んだ目的地までロボットによる自動誘導案内を可能にした。走行速度は、グリップを操作する力に応じて変えることができ、グリップを放すとロボットは安全に停止する。
また、各階の天井のマーカーを検出して建物内のどの階に位置しているかを認識することで、建物内のどの階でも使用できる。内蔵のバッテリーは、本体から取り外さずに電源コンセントから充電可能で、稼働時間は12時間と従来に比べ3割向上した。
同社では、神奈川県総合リハビリテーションセンター(神奈川県厚木市)の協力を得て、実際の使用環境に近い条件で、同ロボットの実証実験を約半年間実施。その知見を生かし、2016年の実用化を目指すとしている。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
関連記事
- 日本精工、工作機械主軸軸受け用グリース「RACEGRD」を開発
高荷重条件下における潤滑性能が向上し、従来製品と比べて5倍の耐焼き付き性能を持つという。軸受けに封入したグリースの漏えい量や運転中の温度変動も低減し、グリース寿命の延長や高精度な運転が可能だ。 - 日本精工、外径8mmの小型・高分解能のエンコーダを開発
新たに偏光軸検出方式を採用し、MEMS技術を活用することで、これまで外径φ8mm以下では1000分解能レベルだった最高分解能が3万6000分解能となった。 - 日本精工、ねじ駆動時の騒音を低減する「高速・静音IIボールねじ」を開発
ねじ溝設計の最適化と生産技術開発による転走音対策により、ボール転走時の騒音が大幅に低減。機台との共鳴・共振音の静音化に対応できる。 - 「盲導犬を目指して」――ベアリング生産の日本精工が手掛けるガイダンスロボット
日本精工(NSK)は、「TECHNO-FRONTIER 2013」(会期:2013年7月17〜19日)のヒューマンアシストロボット・デモ会場において、視覚障害者を先導する「障害物回避先導ロボット」の体験デモを実施した。 - 耐スキッディング性能が向上した、大規模空調設備向け円筒ころ軸受
日本精工は、大規模空調設備向けに「高効率ターボ冷凍機用内輪DLC皮膜円筒ころ軸受」を開発した。DLC皮膜を採用したことで、耐スキッディング性能が向上した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.