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新型「ステップワゴン」の横開き「わくわくゲート」はホンダだから実現できた:車両デザイン(3/3 ページ)
ホンダの新型「ステップワゴン」は、車両後部のテールゲートが縦方向だけでなく横方向にも開く「わくわくゲート」の採用が特徴の1つだ。このわくわくゲートは、ホンダ車でなければ搭載する意味のない機能になっている。
3列目シートを分割して床下収納できる「マジックシート」が鍵
しかしわくわくゲートのサブドアは、単体ではあまり意味がない機能だ。わくわくゲートのサブドアを活用する上で重要なのが、3列目シートを床下に収納する機能「マジックシート」だ。6対4分割シートのうち、6の部分と4の部分を個別に床下収納できるようになっている。
3列目の分割シートの6の部分を床下に収納しておけば、わくわくゲートのサブドアから乗車して、残りの4の部分に座れる。もし3列目にもう1人乗車する場合は、2列目シートの後ろに立って、3列目の分割シートの6の部分を引き上げてから座れば良い。
3列目シートの床下収納機能は、ホンダの車両の特徴である、センタータンクレイアウトによって実現したものだ。4代目ステップワゴンでも、3列目シートの床下収納は可能だったが、3列目シート全体を収納することしかできず、ユーザーから「ユーティリティー性に欠ける」と指摘を受けていたという。
わくわくゲートは、ユーザーからの指摘を受けて改善した3列目シートの床下収納機能の存在なければ採用する意味が薄い。つまり、トヨタ自動車の「ノア/ヴォクシー」や日産自動車の「セレナ」といった競合の5ナンバーミニバンでは、実現が難しいと言ってもいいだろう。
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