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産学官連携でインフラ点検ロボット開発、中部圏でコンソーシアム設立:ロボット開発ニュース
モノづくりの盛んな中部圏の産学官が連携し、インフラ点検に向けたロボット開発を行う「中部圏インフラ用ロボットコンソーシアム」が設立された。
中部圏の産官学が協力し、インフラ点検などに向けたロボット開発を行う「中部圏インフラ用ロボットコンソーシアム」が2015年4月21日に設立された。
道路や橋梁、トンネルなどのインフラ点検はロボット導入に適する分野であり、政府発表のロボット新戦略においても「国内主要インフラの20%にロボット技術を導入し、点検補修を効率化する」という目標が示されている。
本コンソーシアムはインフラ点検を始め被災調査支援や災害対策支援などを目的に、国土交通省 中部地方整備局と日本建設機械施工協会中部支部が設立した。ロボット産業と建設産業の交流促進によってニーズとシーズのマッチングを図る他、ロボット技術の講習会開催、現場検証支援などを行うとしている。
中部圏における産官学連携のロボット利活用については、「介護医療」「生産」「農業・建設・防災」の各分野におけるロボット生産拠点創設を目的とした、「あいちロボット産業クラスター推進協議会」が愛知県によって2014年11月に設立されている。
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