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入射光を特定の方向に拡散反射させるフィルム、表面の微細な凹凸で実現高機能フィルム展

大日本印刷は、「第6回 高機能フィルム展」において、入射光を特定の方向に拡散反射させるフィルムを展示した。

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 大日本印刷は、「第6回 高機能フィルム展」(2015年4月8〜10日、東京ビッグサイト)において、入射光を特定の方向に拡散反射させるフィルムを展示した。

 このフィルムの表面には、電子線描画技術で作成したサブμmレベルの微細な凹凸が形成されている。微細な凹凸の形状によって、入射した光を拡散反射させる方向を自由に設計できるという。

 展示では、拡散反射する方向を狭めた狭視野角版のフィルムと、広く拡散反射する広視野角版のフィルムに、それぞれピコプロジェクターの映像を投影し、見え方が全く異なるデモンストレーションを行った。

入射光を特定の方向に拡散反射させるフィルムのデモの様子
入射光を特定の方向に拡散反射させるフィルムのデモの様子。左側が狭視野角版、右側が広視野角版(クリックで拡大)
開発したフィルムの概念図(左)と拡散反射パターンの例(右)
開発したフィルムの概念図(左)と拡散反射パターンの例(右)(クリックで拡大) 出典:大日本印刷

 用途としては、イベントや店頭装飾用サイネージ、ピコプロジェクター用スクリーン、車載スクリーンなどを挙げている。ただし、「われわれの想定していないような利用法があるかもしれないので、展示会に出すことで来場者の意見を聞きたいと考えている」(同社の説明員)という。

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