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メルセデス・ベンツがSUVに新ネーミング、第1弾「GLE」が登場ニューヨークモーターショー2015 リポート(4/4 ページ)

メルセデス・ベンツブランドが、「ニューヨークモーターショー2015」のプレビューイベントで新型SUV「GLE」を披露した。新ネーミング採用に合わせたSUV刷新の第1弾となる。注目のプラグインハイブリッドモデル「GLE 500 e」と併せて、川端由美氏のリポートをお送りする。

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AMG仕様は最高出力430kW/最大トルク760Nm

 5車種の他に、AMG仕様の「GLE 63」も用意されている。AMGファミリーに共通する「Aウイング」、専用デザインの前後バンパー、ツインブレードのラジエターグリルといった外観上の違いに加えて、排気量5.5lツインターボV型8気筒のAMGエンジンを搭載する。最高出力410kW/最大トルク700Nmで、スポーティなSモデルを選ぶと、最高出力430kW/最大トルク760Nmまでスープアップする。アクセルとトランスミッションの応答性が高められているのも、スポーティネスに磨きをかけている。エアマティックサスペンションやAMWライドコントロールなどのオプションが設定される。

AMG仕様の「GLE 63」
AMG仕様の「GLE 63」(クリックで拡大)

 オフロード性能については「インディビデュアル」「コンフォート」「スリッパリー」「スポーツ」の4種類のモードが選べるダイナミックセレクトが備わっている。285mmのロードクリアランス、600mmのフォールディングデプスを持ち、中間デフを100%ロックアップできる機能も備えるなど、本格派オフローダーの側面も見せる。



 2014年夏から原油価格が下がって以来、ガソリン価格も1ガロン当たり2米ドル台を保っている。このため、ユーザーは燃費をあまり気にしなくなっている。とはいえ、米国でも年々燃費規制が厳しくなってきているので、各自動車メーカーは燃費向上を図らなくてはならない。

 また欧州市場でも、自動車メーカーごとのCO2排出量を120g/kmとする排気ガス規制の目標がある。さらに中国では、自動車メーカーごとではなく、車両ごとに燃費を規制する。超過すると罰金が課せられるため、自動車メーカーにとって大きなSUVの燃費向上は課題である。

 それだけに、SUVのフルラインアップメーカーであることをうたうには、V型8気筒エンジン搭載のハイパフォーマンス仕様から、環境性能の高いクリーンディーゼルやプラグインハイブリッドまで備えることが欠かせない。メルセデス・ベンツは、SUVの新ネーミング導入に併せてそれを実行して見せたわけだ。

筆者紹介

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川端由美(かわばた ゆみ)

自動車ジャーナリスト/環境ジャーナリスト。大学院で工学を修めた後、エンジニアとして就職。その後、自動車雑誌の編集部員を経て、現在はフリーランスの自動車ジャーナリストに。自動車の環境問題と新技術を中心に、技術者、女性、ジャーナリストとしてハイブリッドな目線を生かしたリポートを展開。カー・オブ・ザ・イヤー選考委員の他、国土交通省の独立行政法人評価委員会委員や環境省の有識者委員も務める。



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