連載
Pepperの音声認識を使ってクイズアプリを作る:Pepperで始めるロボットプログラミング(3)(4/4 ページ)
Pepperには音声認識機能が搭載されており、GUIで簡単に「音声に反応するロボット」をプログラミングできる。プログラミングに有効な「ボックス」の使い方も覚えよう。
アプリが完成!
完成したQuizボックスを使って、2問目を追加したアプリがサンプル03Bになる。2問目の選択肢は10個に増えたが、それ以外の構造は全く同じだ。
サンプル03Bを実行。1問目では、わざと選択肢にない回答をしてみた
入力した単語に応じて処理を変える、という意味で今回はSwitch Caseボックスによる分岐処理を紹介したのだが、クイズの場合は、正解か不正解かの2種類の処理しかないので、どちらかというと「If」ボックスを使った方がスマートだ。ただ、同じ事をやるにも、やり方は1つではないので、いろいろ試してみるといいだろう。
ボックスはPepperアプリを構成する「部品」のようなものだ。何か役に立つ機能のボックスを作れば、他の人のアプリで使ってもらえることもあるだろう。チームを組んで開発を分担する場合にも便利なので、ボックスの機能をうまく利用して欲しい。
※サンプルアプリのダウンロードはこちら
筆者紹介
大塚 実(おおつか みのる)
PC・ロボット・宇宙開発などを得意分野とするテクニカルライター。電力会社系システムエンジニアの後、編集者を経てフリーに。最近の主な仕事は「完全図解人工衛星のしくみ事典」「日の丸ロケット進化論」(以上マイナビ)、「人工衛星の“なぜ”を科学する」(アーク出版)、「小惑星探査機「はやぶさ」の超技術」(講談社ブルーバックス)など。宇宙作家クラブに所属。
Twitterアカウントは@ots_min
関連記事
- Pepperで始めるロボットプログラミング(2):Pepperに「ラジオ体操第2」を実演させる
Pepperの大きな特徴の1つは「動きがある」こと。モーションの作り方を解説するとともに、彼にラジオ体操を実演させてみよう。 - Pepperで始めるロボットプログラミング(1):Pepperを動かす「アプリ」を作ろう
パーソナルロボット「Pepper」の一般販売が間もなく開始され、“ロボットのある生活”がまた一歩近づいた。Pepperの注目点はいくつもあるが、その1つが、自由なアプリ開発だ。ここでは配布されているSDKを使ってのロボットプログラミングに挑戦する。 - 基本プランは月額1万4800円、「Pepper」開発者向けに販売開始
ソフトバンク「Pepper」の開発者向け販売が開始される。初回出荷台数は300台。クラウド利用料などを含む「Pepper基本プラン」は月額1万4800円(税別)。 - アプリ開発者にも還元、ロボット広告サービスがPepper発売と同時に開始
ロボットスタートはロボット向けの広告配信システム「ロボットスタート広告」を、ソフトバンク「Pepper」発売にあわせて提供する。ロボットアプリ開発者にも広告料金が還元される仕組みとする。 - “土管”からの脱却に向けソフトバンクが通信4社を統合、IoTやロボットに注力
ソフトバンクモバイルは、ソフトバンクBB、ソフトバンクテレコム、ワイモバイルを同年4月1日付で吸収合併する。これらソフトバンクグループの通信4社の統合では、「グループ各社とともに、IoTやロボット、エネルギーなどの分野で事業を拡大させていく」ことを目的に挙げている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.