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公差解析やコンフィグツールに注目 ――CADユーザーが見た最新3D設計ツールSOLIDWORKS World 2015(1/3 ページ)

CADユーザーグループにも属するメカ設計者・3次元ツール推進者がSOLIDWORKS World 2015のパートナーパビリオンで見た最新3Dツールを紹介する。

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 米国アリゾナ州フェニックスで米ダッソー・システムズ・ソリッドワークス(以下、ソリッドワークス社)による年次プライベートイベント「SOLIDWORKS World 2015」(会期は2015年2月8〜11日、以下「SWW 2015」)が開催されました(関連記事:SOLIDWORKSユーザーの祭典開幕! 米国アリゾナ州フェニックスで)。私自身3回目の参加である今回は3日間に渡る基調講演と技術トレーニングセッション(ユーザー向けセッション)に参加し、パートナーパビリオン(ソリッドワークス社のパートナー企業による展示)の展示も見学しました。

 パートナーパビリオンには100を超えるブースが設けられ、3次元CAD関連製品などの展示がありました。展示会場を大きく分類すれば、「ダッソー・システムズ」「CAD/CAM/CAE/PDM製品群」「ラピッドプロトタイピング製品群」「PC・ワークステーションなどのハードウェア」「SOLIDWORKSを用いて設計開発されたプロダクトのショーケース」となります。


SWW 2015におけるパートナーパビリオンのレイアウト

 本稿ではSWW 2015のパートナーパビリオンの展示について、特に機械メーカーで3次元CAD運用や公差設計/解析を推進してきた私自身が興味を持ったものを紹介していきます。

3Dプリンタは……

 日本でも人気先行から実運用へといった展開が見られる3Dプリンタですが、SWW 2015のパートナーパビリオンでもStratasys社をはじめとする数社の展示が見られ、予想通りのにぎわいを見せていました。しかし個人的には目新しい部分が特に感じられなかったため通り過ぎてしまいました。

 私自身が携わる生産設備や装置設備関連だと、3Dプリンタに一体どんな可能性があるのか、まだきちんと見いだせていません。ただし金属粉末焼結タイプの3Dプリンタが安価に購入できるようになれば、機械的な剛性が得られた上で部品やアセンブリの加工が実現し、切削加工による制限を受けない、設計者の自由な発想による部品化ができるのでしょう。そしていつか、加工というものイメージが変わる時代が来るのかもしれません。


Airwolf 3D社の展示

基板設計支援ツール

 今回、目新しく感じたものは、Altum社の基板(PCB)設計支援ツール「PCBWorks」です。


PCBWorksのブース

 これまで、SOLIDWORKSにおける基板設計支援ツールとして、「CircuitWorks」がありました。CircuitWorksは、3次元CADであるSOLIDWORKSと基板設計CADのデータを相互互換するための中間ファイルIDFのインタフェースを提供する基板設計支援ツールです。簡単に言えば、IDFに変換することで、基板設計CADからSOLIDWORKSに、あるいはSOLIDWORKSから基板設計CADにデータを受け渡すことが可能なわけです。

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