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パナソニックの考える、2020年の「お・も・て・な・し」東京オリンピック(2/2 ページ)

パナソニックは「2020年のおもてなし」をテーマとした関係者向け展示会を開催。2020年夏に開催される東京オリンピックをにらみ、さまざまな“おもてなしアイデア”を披露した。

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東京オリンピックの開催日程は2020年7月24日〜8月9日(パラリンピックは同年8月25日〜9月6日)と夏真っ盛り。そこで街頭には木を模したドライミスト噴霧器を設け、涼を得る

 非常時に対する備えも、おもてなしの1つ。J-Alert(全国瞬時警報システム)と連動し、SNSや街頭カメラなどの情報も加味して避難経路を提案する群衆誘導ソリューションや、放送波を使ってバスなど交通機関の利用者に緊急情報を提供する防災情報提供システム、民生用の安価なウェアラブルカメラ(HX-A100)を利用しての監視システムなども紹介されていた。

photophoto 街頭監視カメラ(写真=左)、一般市販のウェアラブルカメラを使った監視システム

 この他にも、LED光源からの光に組み込んだID信号を、スマートフォン搭載のイメージセンサーと専用アプリで受け取る「光ID間接照明」や、全周囲撮影カメラで撮影した360度の映像をヘッドマウントディスプレイ(HMD)で表現することで遠方のスタジアムでも生観戦している気分を味わえる「パーソナルVRシステム」など、多種多彩な展示が行われていた。

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照明からの情報をスマホ画面に表示する「光ID間接照明」。光を利用するために通信速度が速く、専用の受信機(受光器)も必要ない
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全周囲撮影カメラとHMDで構成される「パーソナルVRシステム」

 会場には50を超える「おもてなしソリューション」が紹介されていたが、これらの多くはパナソニック1社でまかなえるものではなく、実現に際しては金融機関や宿泊業者、イベント運営元、関係省庁などとの調整が必要となる。それは容易なものではなく、提案するアイデア全てが2020年に現実のものになるとは想像しにくい。

 しかし、来日旅行者にとっての不便を解消するアイデアが多く提案されている点には注目できる他、同社の提案するアイデアはオリンピックを契機とした、未来に向けての社会基盤整備としての側面もある。総合電機メーカーとしてのB2B市場を重視する同社の方向性を探る取り組みとしても注目だ。

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パナソニックが目指す、2020年の姿

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