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日本の厳しい声に耳を傾ける――ユーザーコミュニティーと歩む「SOLIDWORKS」SOLIDWORKS World 2015(2/2 ページ)

米国アリゾナ州フェニックスで開幕した「SOLIDWORKS World 2015」において、SOLIDWORKSブランドの新旧CEOに話を聞く機会を得た。両名に今後の方針やユーザーコミュニティーとの関わり、日本市場の位置付けなどについて伺った。

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新たな価値を創造する「3DEXPERIENCE platform」

――あらためて、SOLIDWORKSの強み・価値とは?

シコ氏 われわれの企業理念・DNAを最も体現しているのが、ユーザーコミュニティーの祭典として開催している「SOLIDWORKS World」だろう。

 製品に対する反響の多くは、ユーザーコミュニティーから返ってくる。われわれは常にユーザーに対しオープンな姿勢を貫いているので、ユーザーコミュニティーもわれわれに対してオープンに接してほしい。お互いがオープンであることで、クリエイティビティが生まれてくる。そうした可能性は「SOLIDWORKS World 2015」の熱気からも伝わってくるでしょう。


ベルトラン・シコ氏
ベルトラン・シコ氏

 また、SOLIDWORKSはダッソー・システムズの戦略の中で、3DEXPERIENCE platformに強く関わっていくわけだが、これにより新しい価値が生まれると考えている。

 テクノロジーは常に進化している。しかし、ユーザーに対して、クラウドコンピューティングにより世界はこんなに変わるんだといくら伝えても、「このままでよい」と言われてしまうことがある。だが、現状のままでは新しい価値やイノベーションは決して生み出せない。だからわれわれは、常に変化を提案している。

 その象徴の1つが、3DEXPERIENCE platformであるが、われわれ自身、日々刻々と進化するテクノロジーにあわせ、歩きながら学んでいる状態といえる。新しいことを訴求することが、われわれの使命であると考えている。


日本からのリクエストが重要

――SOLIDWORKSにとって、日本市場の位置付けは?

バッシ氏 日本は本当にクオリティに厳しい国だ。そうした中、われわれ自身が日本市場で成果を上げることができているのは、日本の市場をよく理解しているからだと思う。

シコ氏 あきらかに日本のユーザーコミュニティーは一番厳しい目を持っている。日本のエンジニアリングはクオリティや精度を追求している。われわれもそうした姿勢から多くを学ぶことができた。そのため、日本で何かリクエストが上がってきた場合は、非常に重要な内容だと受け止めるようにしている。

 また、ビジネスの観点でいうと、多くのユーザーがSOLIDWORKSのコミュニティーに参加してくれている。また、日本の販売代理店ネットワークも優秀で、サポートという点で非常に良い仕事をしてくれている。

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